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米大陸で世界初の麻疹根絶、WHOが宣言

2016/10/03

世界保健機関は27日、南北米大陸が世界初の麻疹(はしか)根絶地域となったと宣言した。数十年にわたる予防接種運動が奏功した形だ。

 感染力が非常に強い麻疹は、世界の子どもの主な死因の一つで、WHOによると2014年には世界中で11万5000人近くの命を奪った。これは1時間に13人が亡くなった計算だ。予防接種が世界各国で実施されるようになる前は、年間の死者は約260万人に達していた。

 WHOのマーガレット・チャン事務局長は米大陸における「麻疹のエンデミック伝染の根絶」を宣言。これは、麻疹ウイルスが同地域内に広まっている状態ではなくなったことを意味するが、ウイルスが外から持ち込まれた場合には限定的に感染が広がることはあり得る。

 米疾病対策センターによると、麻疹ウイルスは感染力が非常に強く、感染者の鼻や喉で生存し、空気中でも数時間生存できる。主な症状には、赤い発疹や頬の内側の白斑、発熱、鼻水、せきがある。重い合併症を引き起こすこともあり、流産の他、肺炎や脳炎を発症して死に至る危険もある。

 ただ専門家らは、根絶に成功したとはいえ、予防接種を怠ってもよいということではないと警告。麻疹ウイルスを排除し続けるためには、予防接種を引き続き徹底していかなければならないとしている。

【AFPBB News】

米男性、死にゆく父の涙もしくは汗からジカ熱感染か 研究

2016/10/03

米国の38歳の男性が、死にゆく父親の涙もしくは汗を通じてジカウイルスに感染した可能性があるとの研究結果が、先月28日付の米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル」に掲載された。確認されれば、涙や汗を通じた感染としては初の報告例となる。

 米西部ユタ州に住むこの男性の父親は、故郷であるメキシコを訪れた際にジカウイルスに感染し、6月に入院した。男性は、73歳だった父親の看病をした後に体調を崩した。

 蚊の媒介および感染者との性交というこれまでに知られている感染経路は、この男性の場合には除外された。また、男性は父親の涙を拭い、看護師がベッドで父親の体勢を変えるのを手袋なしで手伝ったものの、父親の血液や他の体液には一度も接触しなかったという。

 米疾病対策センターによると、検査の結果、父親の血液からは他の患者の10万倍以上にも及ぶ異常な高濃度のジカウイルスが検出された。

 2人を治療した米ユタ大学医学部は声明で、「1次患者に対する日常的な接触によって、2次患者がウイルスに感染した可能性があるという初めての報告例」は、この高い濃度で説明できるかもしれないと述べた。

 父親の血液中でジカウイルス濃度が高かった理由については分かっていないが、過去にデング熱を患っていたことが原因かもしれないと研究チームは推測している。父親は1か月前に前立腺がんの放射線治療を受け、抗男性ホルモン剤の投与を受けていたものの、免疫系の異常は他にはなかったという。

 父親は入院4日目に死亡し、米国内でジカ熱によって死亡した初めての事例となった。男性にはその後すぐに軽度のジカ熱の兆候が表れたものの、1週間ほどで回復した。

【AFPBB News】


【WHO調査】世界人口の92%が汚染された空気を吸って生活しており、年間600万人が死亡している

2016/09/30



人類の10人中9人以上が汚染された空気の中で生きているとの報告が行われました。詳細は以下から。

世界保健機関(WHO)は9月27日に公表した新たな報告書の中で、世界人口の92%がWHOが危険と定める汚染された空気を吸いながら生活していると指摘しました。
この調査はイギリスのバース大学の率いる国際チームがWHOと共同して行ったもので、世界中の都市と田舎の合計3000カ所で大気汚染を調査しました。汚染のモニタリングは地上と空中で行われた上に、人工衛星の測定結果も併用して詳細な大気の汚染度を割り出し、汚染に関連する健康データとの関連づけも行われました。
この調査によると、2012年には全死亡者数の11.6%にも当たる650万人が室内及び屋外の大気汚染に関連して死亡しています。そのうち屋外の大気汚染に晒されたことでの死亡者数はおよそ300万人とされています。これら大気汚染関連死の90%近くは発展途上国や新興国で発生しており、2/3がWHOの東南アジアと西太平洋エリアで起りました。
死因の94%は非伝染病で脳卒中、慢性閉塞性肺疾患、肺がんなどの循環器疾患が著しく多く、大気汚染は急性呼吸器感染症のリスクも増大させます。
大気汚染の原因としては自動車や家庭からの排気ガス、廃棄物の焼却、石炭火力発電、工業活動などが挙げられますが、人類由来のものだけではなく、砂漠の近くでは黄砂のような砂塵嵐が発生しますし、火山の噴煙や火山灰などによる影響も存在しています。

なお、大気汚染による死亡者数のワースト10は以下の国となっています。

1.中国 1,032,833人
2.インド 621,138人
3.ロシア 140,851人
4.インドネシア 61,792人
5.パキスタン 59,241人
6.ウクライナ 54,507人
7.ナイジェリア 46,750人
8.エジプト 43,531人
9.アメリカ合衆国 38,043人
10.バングラデシュ 37,449人

ここ数年大気汚染のニュースが続き、日本にまでPM2.5が飛来する中国が堂々の1位。インドがそれに続いています。人口増加に伴って産業が拡大しても大気汚染に関する規制などが追いつかず、そのまま公害が垂れ流されているという状況は四日市ぜんそくをはじめ過去の日本にも存在したもの。
今こそ先進国は過去に培った大気汚染を防ぐための技術を(ビジネスとしても援助としても)総動員させるタイミングなのではないでしょうか?

【エキサイトニュース】


鳥インフルに備え初動確認 県西部県民局などが防疫訓練

2016/09/30

 渡り鳥の飛来シーズンを前に、高病原性鳥インフルエンザの発生に備えた防疫訓練が28日、美馬市穴吹町の遊休鶏舎であった。県西部県民局や県西部家畜保健衛生所、県建設業協会脇町支部などから約50人が参加し、鶏舎の消毒手順など初動対応を確認した。

 鶏舎のニワトリに鳥インフルエンザの陽性反応が出たとの想定で実施。参加者は鶏舎や周辺道路を視察し、西部家畜保健衛生所の職員から、殺処分の手順や消毒ポイントを設ける場所についての説明を受けた。

 その後、同市脇町の県西部県民局美馬庁舎でも訓練を行い、ゴム手袋、防護マスク、スコップなどの資材の調達法や人員確保の手順を確認し、作業計画書などにまとめた。西部県民局農林水産部の柳沢秀彦次長は「被害拡大を防ぐには初動対応が重要。迅速で的確な対応が取れるようにしたい」と話した。

 県西部はブロイラーや阿波尾鶏の大規模産地で、2市2町で県全体の約53%に当たる年間約250万羽を出荷している。

【徳島新聞】


インフルエンザで学級閉鎖 北九州市で今季初

2016/09/26

北九州市の中学校で今シーズン初めてインフルエンザで学級閉鎖することになった。北九州市によると小倉北区の中学校で生徒36人がせきや発熱などの症状を訴え、検査の結果、数人が「インフルエンザA型」と診断された。このため13日から3日間、2年生2クラスと3年生2クラスが学級閉鎖される。北九州市の学校がインフルエンザで学級閉鎖されるのは今シーズン初めてで去年より2ヶ月以上も早いという。また、宗像市の幼稚園でも年長の1クラスで7人の子供がインフルエンザの症状を訴えて欠席した。12日から14日までの3日間、学年閉鎖を決めている。県は手洗いやうがいの徹底を呼びかけている。


【テレビ西日本】

「平成28年度高病原性鳥インフルエンザ防疫対策強化推進会議」の開催について

2016/09/26

農林水産省

農林水産省は、平成28年9月28日(水曜日)に、農林水産省講堂において、都道府県の家畜衛生担当者等を招集し、「平成28年度高病原性鳥インフルエンザ防疫対策強化推進会議」を開催します。
本会議は非公開です。ただし、冒頭のみカメラ撮影が可能です。

1.概要

高病原性鳥インフルエンザについては、近隣諸国の発生状況等から我が国への本病ウイルスの進入するリスクは依然として高い状況です。
ウイルスを伝播する可能性のある渡り鳥の本格的な飛来時期を迎えるに当たり、都道府県の家畜衛生の担当者等を招集し、本病対策に係る防疫体制の強化等を確認することにより、全国規模での防疫体制に万全を期します。

2.開催日及び場所

日時:平成28年9月28日(水曜日)13時30分~16時40分
会場:農林水産省 本館7階 講堂
所在地:東京都千代田区霞が関1-2-1

3.議事

(1)最近の高病原性鳥インフルエンザ等をめぐる情勢について
(2)都道府県等における取組について
(3)高病原性鳥インフルエンザ等の防疫対策の強化について
(4)その他

お問合せ先

消費・安全局動物衛生課

担当者:石川、木下
代表:03-3502-8111(内線4428)
ダイヤルイン:03-3502-8292
FAX番号:03-3502-3385


【農林水産省】


特別リポート:米国で広がる隠れた死因、「薬剤耐性菌」の脅威

2016/09/26


 ジョサイア・クーパーポープちゃんは、予定日より15週早く生まれた。出生から最初の10日間、新生児集中治療室での経過は良好だった。

ところが突然、ジョサイアちゃんの小さな体が腫れ始めた。一夜のうちに体があまりにも膨れ上がり、皮膚に裂傷が生じるほどだった。

母親のシャラ・バウザーさんによれば、チッペンハム病院(バージニア州リッチモンド)の看護師からは、ジョサイアちゃんが感染症にかかっており、最悪の事態を覚悟してほしいと言われたという。2010年9月2日、バウザーさんはわが子を抱くことを許されたが、それが最初で最後となった。ジョサイアちゃんは息を引き取った。17日間の命だった。

病院関係者の誰一人としてバウザーさんに話さなかったことがある。その新生児集中治療室で同じ感染症、つまりメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSAという略称がよく知られている)に感染したのは、これが4例目だったということだ。記録によれば、感染が沈静化するまでに、その後さらに8人、すなわちその集中治療室に入ったほぼすべての新生児が発症したとされている。

今年に入り、この感染症の集団発生についてロイターから連絡を受け、ジョサイアちゃんの死亡証明書のコピーをもらうために州の出生死亡記録部を訪れたバウザーさんは、息子の死から受けたショックを思い出した。死亡原因は「早産に伴う(またはそれを原因とする)敗血症」と書かれていた。敗血症は感染による合併症だが、MRSAとは一言も書かれていなかった。

「悲しくてたまらない」と、バウザーさんはすすり泣きながら語った。「そのせいであの子がどうなってしまったか、私はこの目で見た。それなのに、死亡証明書ではただご託を並べているだけ」

死亡証明書によれば、エンマ・グレイス・ブローちゃん(3)は、インフルエンザの合併症のために亡くなっている。ジョシュア・ネイハムさん(27)はスカイダイビングの事故に伴う合併症で亡くなった。ダン・グリューリッチさん(64)は、腎臓・肝臓の同時移植を受けた後、心不整脈で亡くなった。

いずれの場合も(ロイターはこれ以外の例も発見している)、カルテによれば、患者が病院での治療を受けているあいだに薬剤耐性バクテリアに感染したことを原因とする死亡である。だが、死亡証明書には感染については何の言及も見られない。

【ロイター】



シラク元大統領が入院=肺の感染症-仏

2016/09/26

 フランスのシラク元大統領(83)が18日、肺の感染症のため、パリの病院に入院した。娘婿が明らかにした。
 娘婿によると、シラク氏は数日間入院する見通し。モロッコ訪問から帰ってきたばかりだったという。シラク氏に近い消息筋は、意識はあると語った。

【AFP】

2016年はマイコプラズマ肺炎流行の兆し 学校での集団感染に注意

2016/09/26

2016年9月14日(水)のニュースで、日本人の死因の第3位として知られている「肺炎」の一種である、マイコプラズマ肺炎について注意喚起されておりました。

今年はこのマイコプラズマ肺炎の流行が懸念されているということで、特に、学校などでの集団感染が心配とされています。

そこで今回は流行の前に「マイコプラズマ肺炎」とはどのような症状なのか、医師に解説していただきました。

マイコプラズマ肺炎とは

マイコプラズマに感染することによって起こる肺炎であり、マイコプラズマは感染すると気管支炎から肺炎やぜんそくなどを起こします。

潜伏期間は2~3週間程度とされ、過去には子供に多いとされていましたが、近年は大人でも罹患される方が増えています。マイコプラズマによる肺炎は、肺炎全体の5%を占めるといわれています。
マイコプラズマ肺炎の症状
■乾いた咳

■発熱(38度以下であることが多い)

■倦怠感

■頭痛

■咽頭痛

■発疹


合併症

■関節炎

■脳炎

■髄膜炎

■中耳炎
マイコプラズマ肺炎の原因
マイコプラズマ肺炎の原因は、主に真性細菌の一種であるマイコプラズマに感染することです。飛沫感染または、接触感染によって気道感染が起こり、気管支炎を起こし、肺炎に至ることが原因と考えられます。
マイコプラズマ肺炎の治療法
マイコプラズマ肺炎に感染した場合、そのマイコプラズマが薬剤耐性をもつものでなければ、マクロライド系と呼ばれる抗生物質が投与されます。

また、テトラサイクリン系の抗生物質を使用することもあります。薬剤耐性のものに対してはケトライド系などの抗生物質が使用され、肺炎が重症化してしまった場合にはステロイドが有効とされています。

細菌性肺炎などと診断を誤ると重症化する理由
マイコプラズマは、厳密には細菌ではなく、他の細菌とは構造が異なります。例えば、細胞壁がないので、他の細菌性の肺炎で用いられることが多い、ペニシリン系やセフェム系の薬剤は効きません。

したがって、誤診してしまうと効果のない薬剤を投与して時間が過ぎてしまい、重症化する可能性は十分考えられます。
マイコプラズマ肺炎予防にマスクが有効な理由

マイコプラズマの感染経路は患者の気道粘液などからの飛沫感染ですので、マスクの着用にはある程度の予防効果が期待できると思います。
医師からのアドバイス
咳が長く続いて、何かおかしいな、と思ったら、周囲に広げないためにも一度検査を受けることが大切ですね。

【ニフティニュース】  

機能性食品にも影響を及ぼすか、腸内細菌叢研究の最前線

2016/09/26

 水を飲んでも肥るヒト、人一倍食べても太らな いヒト―― これまでの栄養学では理解できない課題が、腸内細菌叢の研究で解明されようとしている。歴史的には、腸内細菌叢の研究は、光岡先生や辨野先生が先駆けとなるが、近年のゲノム解析の技術の進歩で、腸内細菌のメタゲノムや腸内細菌叢の全成分のメタボローム解析などが進み、食生活や食品因子との相互作用などが、ビッグデータで解明され、健康問題の未知なる分野の扉が開きはじめた。

 ごく最近も、健康な日本人の腸内細菌叢の特徴が解明され、約500万の遺伝子の発見を通じ、平均寿命の高さや、低肥満率との関連を示唆する研究が早大理工学術院の服部先生などにより紹介された。腸内細菌叢のブラックボックスを経由することで、うつなどの精神疾患や肥満など各種の生活習慣病のコントロールにも関係があるとされ、これまでの医学や栄養学などの領域を飛び越えた研究も進んでいる。


【健康メディア.com】

病院内や入浴施設の菌感染はこんなに危険

2016/09/26



 医療関係者が今もっとも気にしていることのひとつが「院内感染」だ。患者にしても、病気を治すために医療機関にかかったのに、別の病気をもらってしまうことは避けたいだろう。

 院内感染するのは、細菌やウイルス。細菌に関しては抗生物質が有効だが、ウイルスにはその増殖を抑えるような薬しかない。そこで、細菌やウイルスが患者とその家族にうつらないように、医療機関では建物の出入口だけでなく、病室の出入口でもアルコール消毒をするように、プッシュ式の器具が置かれている。

 医師をはじめ、看護師などのスタッフは院内感染の怖さを知っているので、病室の出入りのたびに手指の消毒を行っており、携帯用のものを使う人もいる。それほど気を配っているのだが、患者やその家族はどうだろうか。

 細菌やウイルスが付着した手で、ドアノブやドアハンドル(医療機関ではノブよりハンドルのほうが多い)、手すりなどを触り、そこに細菌などが付着してしまう可能性は十分にある。そこから感染することもある。


 診察室のドアハンドルや手すりなどを銅製に変えて、細菌の量を著しく減らした病院がある。ハンドルを銅製に変えることで、抗生物質も効かないMRSAという細菌をはじめ、大腸菌などの細菌を1時間後にはほとんど死滅させることができた。銅の表面では、湿度などに応じて強い酸化力を持つ物質を生じる化学反応が起こるため、そこに付着している細菌のDNAが損傷を受けて殺菌されるという。

 アメリカの病院におけるデータによると、細菌などの微生物の98%(中央値)を死滅させた。細菌にいろいろな種類があり、ドアノブ、ドアハンドル、手すりなど患者や医療関係者が触るものもたくさんあるので、それぞれをチェックした値の中央値をあげている。ハンドルなどに銅を使うことで、院内感染の割合が40~70%低下したという。

 銅はアルコール消毒と違って24時間続き、その効果は変わらない。日本の病院でもドアハンドルなどを銅製にして、院内感染のリスクを低減できることに手ごたえを感じている施設がある。また、ドアハンドルなどを銅製にすることで、医師や看護師の殺菌に対する共通の認識が広がったという。


ホテルなどの入浴施設で、レジオネラ菌が問題になる。レジオネラ菌は土壌に棲息し、酸や熱に強く、50℃のお湯でも死なないので、循環型の浴槽などで増殖し、うたせ湯、ジャグジーなどで菌が含まれたミストを吸い込むと、肺炎を起こし亡くなる場合もある。そこで、お湯を送る配管にあるフィルタを銅にすることで、レジオネラ菌を殺すことができる。


 また、台所のシンクにあるゴミがたまるバスケットを銅製にすると、ぬめりがつかなくなる。これも殺菌効果のひとつである。医療機関はもちろん、家庭でも銅製品を大いに利用したい。


【Business Journal 】






関空の麻疹アウトブレイク、新たに3人の患者、医師や救急隊員も

2016/09/08

大阪府は9月4日、関西国際空港で発生した麻疹アウトブレイクで新たに3人の患者が確認されたと発表した。患者の中には救急隊員や医師も含まれ、従業員以外に感染者が確認されたのは初めてとなる。また、関空のアウトブレイクとの関連は不明だが、8月27日に発症した30歳代の男性が翌日、関空の対岸にある商業施設を訪れていたことも明らかになった。

【日経メディカル】

シンガポールでのジカウィルスの国内感染者は258人に

2016/09/08


シンガポール保健省(MOH)と水資源環境省(NEA)は5日、共同声明で新たに16人がジカウィルスに感染したことを発表した。これでジカウィルスの国内感染者は258人になった。



 
あらたに感染が確認された16人のうち、11人の感染はアルジュネ・クレセント地区、シム・ドライブ地区、パイヤ・レバ・ウェイ地区、カラン・ウェイ地区との関連が確認されており、1人がジョーセン・ロード地区での感染が確認されている。残る1人の感染ルートは現在のところ明らかになっていない。
 
8月28日に41人の集団感染が確認されて以来、NEAは蚊が繁殖していないか側溝の中を調べる害虫駆除作業や殺虫剤散布を行ってきた。
 
NEAは前日、引き続きジカ熱の流行地域を中心に殺虫剤散布を行っており、蚊の繁殖が確認された共居住建物内63カ所を根絶したと発表したばかりだった。

【DIGIMA NEWS】


韓国、3カ月で「清浄国」に復帰=高病原性鳥インフル

2016/08/22

韓国が18日付で「高病原性鳥インフルエンザ清浄国」に復帰する。

 韓国農林畜産食品部(省に相当)は17日、3月から4月にかけて京畿道の利川と広州で高病原性鳥インフルが発生して以降、現在まで新たな発生がなく、全国の家禽(かきん)類飼育場や在来市場などに対する調査でもウイルスが検出されなかったとし、「清浄国の地位を取り戻すための国際獣疫事務局(OIE)動物衛生規約条件を満たした」と明らかにした。


 OIEの規約によると、鳥インフルの発生後、3カ月にわたり新たな発生がなく、同期間の全国調査でウイルスが検出されなければ、清浄国に復帰できる。農林畜産食品部は12日に家畜防疫審議会を開き、清浄化宣言が適切だと判断した。


 韓国は今年2月28日に高病原性鳥インフルの清浄国としての地位を取り戻したが、3月23日に利川にあるアヒル農場で再び高病原性鳥インフルが発生し、その地位を失った。


 防疫当局は最後の殺処分(4月7日)以降の3カ月間、全国の家禽類飼育場1万1738カ所と在来市場を含む発生の可能性が高い場所395カ所を検査したが、ウイルスは検出されなかった。農林畜産食品部の関係者は「清浄国の地位を取り戻したが、周辺国から流入する可能性はあるため再発の防止に努めたい」と話している。


【朝鮮日報】

ジカウイルス感染、成熟脳にも損傷与える恐れ 研究

2016/08/22

 蚊が媒介するジカウイルスへの感染が、発育中の胎児だけでなく、成熟した脳神経細胞にも損傷を与える可能性があることを、マウス実験で初めて明らかにしたとする研究報告が18日、発表された。

 米科学誌セル・ステムセルに発表された研究論文によると、先天異常の小頭症が急増した原因とされるジカウイルス感染によって、学習と記憶に関与する成熟細胞が破壊される可能性があるという。

 論文の共同執筆者で、米ラホヤ・アレルギー免疫研究所のスジャン・シュレスタ教授は「ジカウイルスが成熟脳に侵入し、大規模な破壊を引き起こす恐れがあることが明白となった」と話す。

 シュレスタ教授は、ジカウイルスが「初期の脳の発達に壊滅的な影響を及ぼす」可能性があることは研究者の間で知られているが、成人が感染しても何の症状も現れない場合が多いと続けた。実際に体調が悪化した人は、発疹、体の痛み、目の充血などの症状を訴える場合がある。

「ジカウイルスが成人の脳に及ぼす影響は、これ以上に捉えにくい可能性があるが、今回の研究によって何を探すべきかが分かった」とシュレスタ教授は述べた。

 研究チームは、神経前駆細胞に着目した。神経前駆細胞は未分化型の脳細胞で、後に分化してニューロン(神経細胞)になる。研究者らは、神経前駆細胞を脳の幹細胞と呼んでいる。

 ジカウイルスは、発育中の胎児の神経前駆細胞を攻撃して、頭部が異常に小さく、脳の損傷や機能障害などがある状態で生まれる新生児の小頭症を引き起こす可能性がある。

 成熟した脳は、神経前駆細胞がその性質を維持するための微小環境(ニッチ)を保有しており、学習や記憶に関係する脳の部位では、ここからニューロンが補充される。

 研究チームは、マウス実験で蛍光バイオマーカーを用いて、ジカ感染の影響を受けやすいように遺伝子組み換えを施した成体の神経前駆細胞が、ジカウイルスによって殺傷されることを確認した。

 ジカウイルスへの感染が、マウス成体幹細胞の増殖の4分の1から10分の1の低下に関連していることが、今回の研究で分かった。

 論文によると、記憶に関連する海馬を含む脳の2つの部位で、細胞死と、新生ニューロン生成の減少が起きている証拠が見つかったという。

 ジカウイルスへの感染が、成人の脳に対して長期的にどのような影響を及ぼす可能性があるかについては、不明なままだ。

 学習や記憶の回路に新生ニューロンを組み入れることが、適応や変化を行う脳の能力のカギを握っていることが、過去の脳研究から判明している。

 このプロセスが失われると、脳は次第に認知力低下に陥り、うつ病やアルツハイマー病などの疾患を引き起こす可能性がある。

 また、ジカウイルスは、衰弱やまひなどの神経系の問題を引き起こす恐れがあるギラン・バレー症候群と呼ばれる疾患との関連が指摘されている。

 通常はジカウイルス感染が治った後に発症するギラン・バレー症候群の患者発生は、成人の神経前駆細胞への感染に関連している可能性があると、シュレスタ教授は指摘した。


【AFP BB NEWS】

「ダニ媒介脳炎」で国内初の死亡例 ウイルスの生息地北海道では注意を

2016/08/22

   ウイルスを持ったマダニにかまれることで発症する感染症「ダニ媒介脳炎」で2016年8月、国内初の死亡者が出た。

   亡くなったのは、北海道に住む40代の男性。2016年7月中旬に道内の草やぶでマダニにかまれ、発熱や意識障害などの症状が出て入院していたが、8月13日に死亡した。朝日新聞など複数のメディアが報じた。

海外では年間6000人以上が感染

   「ダニ媒介脳炎」の国内での感染例は1993年に北海道内で確認されて以来、今回で2例目だ。

   厚生労働省ウェブサイトによれば、病原体は日本脳炎と同じ分類に属する「フラビウイルス」で、北海道の一部地域での分布が確認されている。このウイルスを持つマダニがいない地域では感染は起きないほか、人から人に直接感染することはないとされる。

   感染した場合、1週間から2週間ほどの潜伏期間を経て発症。発熱や筋肉痛などインフルエンザと似た症状が出るほか、髄膜(ずいまく)炎や脳炎を起こすこともある。海外では年間6000人以上の患者が出ており、死亡例も多数報告されている。

   厚生労働省はサイト上で、ダニ媒介脳炎の感染を避けるための「予防対策」として、次のような注意を呼び掛けている。

【J-CAST ニュース 】

デング熱の推定感染地、インドネシアが最多- 感染研が輸入症例を分析

2016/08/17

 国立感染症研究所は、デング熱に海外で感染して日本で発症した「輸入症例」の推定感染地をまとめ、ホームページで公表した。昨年8月から今年7月までの患者報告を分析したもので、インドネシアが推定感染地とされた報告が最も多く、オリンピックの開催国となっているブラジルでの感染が推定された報告もあった。

【CB news】

米テキサス州で初のジカ関連死、出生間もない新生児

2016/08/10

蚊媒介性のジカウイルスを原因とする先天性脳障害を抱えた新生児が、米南部テキサス州で死亡した。当局が9日、発表した。テキサス州で初のジカウイルス関連死だという。

 テキサス州保健局によると、母親は南米を旅行中にジカウイルスに感染し、同州ヒューストン近郊のハリス郡でこの新生児を出産したという。

「この新生児は出産後間もなく亡くなった。テキサス州で報告された初のジカ関連死だ」と声明は述べている。「最新の検査結果により新生児の疾患とジカウイルスとの関連が確認された。今回の母親と新生児は海外渡航に関連する患者に分類され、テキサス州にさらなる関連リスクは存在しない」

 米本土でのジカウイルスによる初の死者は、今年6月に米ユタ州で死去した高齢男性だった。

 米疾病対策センターは患者のプライバシー保護のため、ジカ熱患者に関しては限られた情報しか公開していない。

 CDCの広報担当者はAFPの取材に電子メールで応じ、テキサス州の一件に関しては承知していると述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

 CDCによると、米国ではジカウイルス関連の先天性障害のある幼児がこれまでに15人生まれ、ジカ感染に関連する妊娠損失が6件発生しているという。

 ジカウイルス感染は無症状の場合が多いが、妊娠した女性が感染すると出生異常の小頭症につながる恐れがあるため特に危険とされている。小頭症は、頭部が異常に小さく、脳が変形した子どもが生まれる疾患。

 テキサス州ではこれまでに小頭症の乳児2人を含む97人のジカ熱患者が報告されている。これらの患者はすべて「米国外のジカ感染が活発な地域への渡航に関連している」と声明は指摘している。

【AFPBB News】


ジカウイルス、台湾人への感染を初確認 43歳女性

2016/08/04

(台北 4日 中央社)ジカウイルス感染症中央疫病指揮センターは4日、台湾籍の43歳の女性のジカウイルスへの感染を確認したと発表した。境外で感染した患者が台湾内に入った事例はこれまでに3例確認されていたが、台湾人への感染は今回が初となる。

衛生福利部(衛生省)疾病管制署の郭旭スウ署長によると、感染した女性は今年2月21日から7月22日まで、夫に付き添ってセントルシアに滞在しており、7月24日に帰国。同26日に気持ち悪さや吐き気、発熱、鼻水、関節痛、筋肉痛などの症状が現れたため、診療所を受診した。3日後の同29日には顔や体に発疹が見られたため、再び受診し、関係機関に通報。検査の結果、8月3日に感染が確認された。指揮センターによると、女性は妊娠していないという。(スウ=やまかんむりに松)

郭署長は、女性と同居する4人には感染症状は現れていないと説明。衛生担当機関は女性の住居周辺の媒介蚊を調査、駆除するなど感染拡大防止のための対策をすでに施しているという。

台湾でこれまでに感染が確認された患者は、2人がタイ人、1人がインドネシア人だった。

【フォーカス台湾】

リオ五輪 ジカ熱だけではなかった! インフルエンザが大流行 死者1300人超す 選手や観客に懸念広がる

2016/08/04

リオデジャネイロ五輪開幕を控えるブラジルで今年、ジカ熱に続き、豚インフルエンザウイルスに起因するH1N1型のインフルエンザが流行し、選手団や観戦客らに懸念が広がっている。感染のピークは越えたもようだが、既に1300人以上が死亡、感染者数は依然高水準にあり、地元当局は引き続き注意を呼び掛けている。

 世界保健機関(WHO)やブラジル保健省によると、今年のH1N1型の感染は2月に広まり始め、例年にないペースで拡大。3月中旬ごろにピークを迎え、政府が5月に予防接種受診を呼び掛けた後も高い水準で推移している。7月初旬までに全国で7354人が感染、1357人が死亡した。

 このうちリオデジャネイロ州は感染162人、死者47人で、隣のサンパウロ州の感染3173人、死者571人に比べると少ない。しかし、サンパウロはブラジルのゲートウエー(玄関口)で、経由してリオに入る旅行者も多いほか、五輪のサッカー競技会場の一つにもなっている。

【産経ニュース】