那須塩原で鳥インフル陽性 野鳥のオシドリ
2017/02/21
県によると、同日午前9時ごろ、発見者から連絡があり、オシドリを回収した。陽性反応を受け、発見場所などを消毒した。
【下野新聞】
中国 H7N9型鳥インフル 新たに304人感染
2017/02/21
WHO=世界保健機関は、中国で、先月中旬から今月にかけてH7N9型の鳥インフルエンザウイルスに感染した人が新たに304人報告されたと発表し、生きた鳥を扱う市場などにできるだけ近づかないことや、手洗いなどの対策を徹底するよう呼びかけています。
WHOは20日、中国で感染の報告が相次いでいる、H7N9型の鳥インフルエンザウイルスの最新情報を発表しました。
それによりますと、先月19日から今月14日までに、江蘇省や浙江省、それに上海や北京など10以上の都市や地域で、3歳から85歳までの合わせて304人が新たに感染し、このうち少なくとも36人が死亡し、84人に肺炎などの症状が確認されたということです。
304人のうち144人については生きた鳥などとの接触がわかっていますが、11人は接触がはっきりと確認されず、残る149人についてはまだ調査中だとしています。
WHOは現時点では「ヒトからヒトへの持続的な感染が起きているという証拠はない」として、渡航の制限などを求めていませんが、去年10月からの感染者の数は400人を超えたとしています。
このため各国に対し、監視の徹底とともに、渡航者に対しても、感染が報告された地域で生きた鳥を扱う市場などにできるだけ近づかないことや、手洗いなどの対策を徹底するよう呼びかけています。
【NHK NEWS】
中国の感染急増、抜本対策なく変異の恐れも 1月の感染確認は192人
2017/02/21
現在の感染ルートはほぼ全てが「鳥から人」。だが、感染者増に伴い、ウイルスが「人から人」に感染しやすい性質を持つ新型インフルエンザに変異する恐れは高まっている。新型インフルエンザ発生となれば、大多数の人が免疫を持たないため、世界的な大流行を引き起こす危険がある。
H7N9型は2013年に中国当局が人への感染を世界で初めて確認。中国では昨年10月以降、16の省・自治区・直轄市で計約300人の感染が確認され、うち約100人が死亡した。
【産経ニュース】
鳥インフル、被害拡大 ニワトリなど8000羽を殺処分
2017/02/20
行政院(内閣)農業委員会動植物防疫検疫局は19日、高病原性鳥インフルエンザウイルス「H5N6型」への感染が確認された地点が累計で5県市15カ所になったと発表した。ニワトリ約4700羽など8000羽の鳥類を殺処分したとしている。
鳥インフルH5N6型は今月6日、東部の花蓮県で台湾初感染が確認された。12日には南部の台南でも感染が見つかり、これまでに宜蘭県、雲林県、嘉義県、台南市、花蓮県で被害が広がっている。
【中央社フォーカス台湾】
家禽肉の供給不足に懸念 鳥インフルへの対応策実施で
2017/02/20
台湾では今月上旬、東部・花蓮県内で見つかったアヒルのヒナの死骸から、高病原性鳥インフルエンザウイルス「H5N6型」が初めて検出された。その後、嘉義や台南などでも同型ウイルスが確認されたため、感染の拡大を予防する関連措置が取られている。
このことから一部の市場では、放し飼いの鶏肉を買い求める市民が急増し、鶏肉の供給不足が懸念されている。
【中央社フォーカス台湾】
香港への鳥インフルエンザの広がり懸念
2017/02/20
旧正月が過ぎたばかりの中国で、鳥インフルエンザが猛威をふるっています。広州に近い香港では16日から13日間、生きた鶏の販売が禁止されることになりましたが、大陸から香港への輸入はまだ禁止されていません。香港の議員からは感染拡大を防ぐため中国大陸からの鶏の輸入を即刻禁止するよう求める声が上がっています。
香港立法会の環境衛生事務委員会は、江蘇、浙江、広東各省などで鳥インフルエンザが発生していることについて話し合いを行い、多くの議員が香港政府の防疫措置が十分ではないと憂慮し、中国からの生きた鶏の輸入を禁止すべきだとの声が上がりました。
民主党議員 黄碧雲氏:「香港の安全を守るため、香港産の鶏の数を増やし、自給自足すべきではないか。」
環境衛生局の陳副局長は、中国からの生きた鶏の輸入は禁止していないが、昨年2月以降に輸入されたのは鶏以外の鳥類だと述べました。
食物の安全と環境衛生局副局長 陳肇始氏:「鶏以外の鳥類の輸入も登録制になっている。ワクチンのほかにも視察監督や衛生措置、従業員の規則などの措置を取っているため、香港では何ら問題はない。」
陳副局長は、香港当局は中国当局と最新の感染状況について情報を共有し、鳥インフルエンザウィルスを防ぐことに力を入れると強調しました。
【ニフティニュース】
鳥インフル対策に遅れ…15施設でマニュアルなし
2017/02/20
全国の主要な動物園85施設のうち15施設が、高病原性鳥インフルエンザが発生した際に感染拡大を防ぐ対策マニュアルを作っていないと回答したことが18日、共同通信のアンケートで分かった。動物園での鳥インフルエンザは昨年、秋田市と名古屋市で相次いで確認されたが、一部の動物園で対策が遅れている実態が判明した。
環境省が2011年に定めた指針では、動物園ごとにマニュアルを策定するよう求めている。指針から5年以上がたつにもかかわらず未策定の施設があることに同省は「早急な策定を改めてお願いしたい」と強調。「必要なノウハウを提供する支援体制の整備も検討する」とした。
【毎日新聞】
中国の鳥インフルエンザH7N9型流行が過去最大に
2017/02/20
2013年に中国で発生した鳥インフルエンザH7N9型のヒトへの流行が今シーズンは過去最大になっています。中国政府が15日に発表した第6週(2/6-2/12)の患者数が69例に達し、死者が8人でした。既に中国本土だけで370例を超える患者数であり、2013〜2014年シーズンの310例余を軽く上回りました。パンデミック、感染爆発の新型発生ポテンシャルを秘める中国だけに注目です。
発表データをグラフにしました。今シーズンは週ごとの発生数が際立って大きく、2013〜2014年シーズンのピークが43例(2014年第4週)だったのに、年明け第1週に107例のピークを記録しました。1月の死者数が79人と発表されており、新たな8人を加えて何人になるのか不詳ですが、15日付のロイターによると国家衛生計画出産委員会は今シーズン累計死者数を100人としているようです。過去の1月の死者数は20〜31人だったので大幅に上回っています。
鳥インフルエンザウイルスに大きな異変はなく、地域コミュニティの中で伝染していく力は獲得していないとされています。生きた鳥類からの感染が主なので、そうした鳥の市場に閉鎖が命じられました。しかし、上がっている症例報告の中には親子や同じ病院の入院患者同士の発生例があり、WHOでもヒト感染の可能性が否定できないと見ています。
2013〜2014年シーズンについては同年3月の第414回「鳥インフルエンザ、終息せず散発発生を継続」で詳報しています。H7N9型は鳥にとっては高病原性ではなく感染しても死に至りませんから、生きた鳥は厄介です。鶏肉などを4度以下のチルド状態で流通させる方向が図られていたはずですが、実現していないようです。
パンデミック、感染爆発に至る新型インフルエンザを生み出すのに中国南部は格好の条件を備えています。大量の豚と鳥と人間が一緒に住んでいる地域だからです。鳥インフルエンザの流行が散発的に起きていますが、今のところヒトとヒトの間で感染力があるウイルスは現れていません。ところが、豚は鳥インフルエンザウイルスとヒトインフルエンザウイルスのどちらにも感染でき、体内で遺伝子組み換えを起こして本格的なヒト・ヒト感染を起こせる新型インフルエンザを作り出す可能性があります。
【BLOGOS】
台湾でも鳥インフル感染拡大で鶏肉の移動と殺処分、今日から1週間全面禁止
2017/02/20
致死率の高い鳥インフルエンザA(H7N9亜型)ウイルス感染が台湾でも広がりを見せているため、農業委員会(農委会)と中央災害応変センターは16日、きょう(17日)午前零時から24日午前零時までの1週間、すべての鶏の輸送、移動を禁止、同じく17日正午から24日正午までの1週間、鶏の殺処分を禁止すると発表した。
室内で飼育している白肉鶏などやすでに消毒済みの鶏肉や卵は例外とする。農委会によると台湾ではすでに宜蘭県、花蓮県、雲林県、嘉義県、台南市で鳥インフルエンザの感染が確認されている。
農委会では白肉鶏は日産4万トン以上ある上、冷凍肉などもあるため今回の禁止措置でも鶏肉不足の懸念はないとしている。台湾では2015年に2度、四日間の殺処分、移動の全面禁止を実施したことがある。
【DIGIMA NEWS】
今シーズンのインフルエンザ患者数、1000万人超える
2017/02/20
今シーズンの患者数が1000万人を超えました。
国立感染症研究所によりますと、今月12日までの1週間に全国の医療機関を受診したインフルエンザ患者の数は推計でおよそ151万人で、今シーズンの累積は1098万人になりました。年齢別では「5歳から9歳」がおよそ26万人、「10歳から14歳」がおよそ20万人などでした。
患者数は前の週から48万人の減少ですが、依然、高い水準で、厚生労働省はマスクの着用や手洗いなどの感染予防を呼びかけています。
【ニフティニュース】
インフルエンザ 今季のピーク過ぎても患者数151万人
2017/02/20
国立感染症研究所は17日、2月12日までの1週間に国内で報告のあったインフルエンザ患者数は推計で約151万人となり、前週に比べて48万人ほど減少したと発表した。
2月6日〜12日までの1週間に、全国5000カ所の医療機関を受診したインフルエンザ患者の数は、14万1666人。1医療機関あたりでは28.57人となり、前週に比べると10人近く少なくなった。
医療機関あたりの患者数を都道府県別にみると、高知県が最も多く41.63人、次いで福岡県(39.77人)、大分県(38.55人)、鹿児島県(38.31人)、愛知県(38.03人)と、西日本を中心に患者数が多い状態が続いている。
定点以外を含む全国の医療機関を受診した患者数の推計は、約151万人となり、前週の約199万人より減少したが、依然として45の都道府県では警報レベルを超えている。
【バザードラボ】
中国、鳥インフル感染拡大 1月だけで79人死亡
2017/02/17
中国国家衛生計画出産委員会は15日、今シーズンの鳥インフルによる死者は先月末までで計100人となったと明らかにした。昨年1月の鳥インフルによる死者は5人だった。
衛生当局は最悪期は脱したとみられるとの見解を示しているが、死者数の急増により鳥インフルのさらに深刻な大流行を懸念する声が高まっている。中国政府は、劣悪な衛生状態は感染リスクを高める可能性があるとして、市民に生きた鳥を取引する市場に近づかないよう注意を呼び掛けている。
国営英字紙チャイナ・デーリーは、中国疾病予防抑制センターの幹部の話として、同国では生きたままの鳥や、さばいたばかりの鶏肉が好まれており、このことが鳥インフルの感染拡大の一因となっているとし、「人々が冷凍の鶏肉しか買わなければ、流行を抑えるのはずっと簡単だろう」という幹部のコメントを報じた。
南部広東省の広州をはじめ、中部湖南省の長沙、東部浙江省全域など多くの都市では、生きた鳥の取引が一時的に中止されている。
【AFPBB News】
中国で鳥インフル猛威、1月の死者79人、前月から4倍増―仏メディア
2017/02/16
2017年2月15日、中国で鳥インフルエンザのヒトへの感染が拡大している。中国の国家衛生計画出産委員会によると、1月にH7N9型の鳥インフルエンザウイルスへの感染が確認された人は192人に上り、そのうち79人が死亡した。昨年12月の感染者は106人、死者は20人で、死者は4倍近くに上っている。仏RFIの中国語ニュースサイトが伝えた。
これまでに12の省・市で感染例が確認されている。最多は江蘇省で、1月の感染者は49人、うち21人が死亡した。浙江省と安徽省でもそれぞれ11人が死亡した。
世界保健機関(WHO)によると、中国で過去4年間に報告されたH7N9感染者は計1000人以上で、うち39%が死亡している。
【Record China】
鳥インフル被害拡大 新たに台南でシチメンチョウ3000羽が感染/台湾
2017/02/16
台北 13日 中央社)行政院(内閣)農業委員会動植物防疫検疫局は12日、台南市で今月6日にシチメンチョウ3000羽が大量死し、検査の結果、高病原性鳥インフルエンザウイルス「H5N6型」への感染が確認されたと発表した。家禽類の養殖業者などに防疫態勢の強化を求めている。
台湾では7日、東部の花蓮県で6日に死亡したガチョウのヒナが、台湾で初めてH5N6型に感染していたことが明らかになったばかり。
【フォーカス台湾】
韓国で口蹄疫続発
2017/02/16
◆高まる侵入リスクに備えよ◆
韓国で今月に入り、O型とA型の口蹄疫が相次いで発生。本県で甚大な被害があった2010年の口蹄疫発生前と似た状況だとして、関係者は危機感を強めている。
県内では、昨年12月の川南町に続いて今年1月、木城町で高病原性鳥インフルエンザが発生。迅速な措置により清浄性確認検査で「陰性」が確認されたばかりだが、畜産が盛んな本県では緊張が続くことになる。
今月は「家畜防疫強化月間」。口蹄疫も鳥フルもどちらも防疫の徹底が対策の鍵だ。生産ばかりでなく防疫意識でもトップを誇る「畜産王国」として、取り組むべき全ての対策を着実に行いたい。
防疫意識の低下懸念
口蹄疫と聞けば、29万7808頭を犠牲にした10年を思い出す。経済的打撃はもちろん、農家は精神的に苦しみ、イベント自粛などにより県全体が活気を失った。あの苦しみを繰り返したくない。そのためには隣国の状況を把握し、できる限りの備えをすべきだ。
農林水産省によると、韓国では5日に口蹄疫(O型)が発生して以降、6件の発生を確認。8日には10年1月以来となるA型の感染も認められた。
本県で10年4月に口蹄疫(O型)1例目を確認した当時を振り返ると、韓国ではその前にA型、O型の口蹄疫が発生していた。
県は14日、JAの担当者らを集めて緊急防疫会議を開き、「国内侵入のリスクは非常に高い。最大限の警戒を」と呼び掛けた。
農家に対しては、農場に出入りする人や車両の消毒、関係者以外の立ち入りの制限、農場周辺への消石灰の散布などが求められている。ただ7年前と比べ、防疫意識の低下が懸念されているようだ。互いに声を掛け合い、意識を高め、それを維持する必要がある。
県外客の理解も必要
県によると、防疫の要は「水際防疫(国内に入れない)」「地域防疫(地域に入れない)」「農場防疫(農場に入れない)」。
各段階で確実にウイルス侵入を防ぐことが重要で、そのためには国、県、市町村や農業団体などが各自の役割を果たすことが大切になる。農場だけでなく、それぞれが最後の砦(とりで)と自覚して臨みたい。
水際対策の砦となる宮崎空港では、国際便の搭乗橋やビルの出入り口に消毒マットを設置するなど厳戒態勢を敷く。韓国からはゴルフ客、観光客が訪れ、さらに現在はキャンプシーズンで県外客も多い。「観光県」を掲げ、官民挙げて人の流れを歓迎している本県だ。国外客、県外客の理解、協力も仰ぎながら、地域を挙げてウイルスの移動を防ぐしかない。
鳥フルも依然としてリスクが高い状況にある。農家には野生動物の侵入防止を図るなど対策の強化、継続が求められている。
本県の農業産出額は全国5位で、産出額の6割を畜産が占める。この「宝」を守るには、攻めの姿勢で防疫を進めることが肝要だ。
【宮崎日日新聞】
広東の鳥インフル、1月は20人感染
2017/02/16
広東省衛生当局は14日、同省の1月の鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)への感染者が21人、死亡者が10人だったと発表した。死亡者のうち、7人は1月に発病、3人は昨年12月に発病した。
【NNA ASIA】
中国で鳥インフルが猛威 1月に死者79人、昨年通年の63人上回る 上海周辺で多発
2017/02/16
中国国家衛生計画出産委員会によると、1月に中国本土で新たに192人の感染が確認され、79人が死亡した。わずか1カ月で昨年通年のH7N9型ウイルス感染による死亡者63人を上回った。昨年の感染確認者は216人だった。
生きた家禽類を食用として販売する地元の市場に出入りした人に感染例が多いことが分かっている。地域別では江蘇、浙江、安徽など上海市に近い中部の各省や、南部の広東省で多発している。上海の日本総領事館では、生きた鳥を扱う市場や飼育場には近づかないよう、在留邦人や旅行者に警戒を呼びかけている。
上海市が4月末まで生きた家禽類の販売を禁じたほか、浙江省も家禽類の市場閉鎖を決めた。世界保健機関(WHO)では、中国でヒトからヒトへのH7N9型ウイルスの感染が限定的に生じていると警告している。中国でH7N9型感染による死者は2014年に約140人、15年に約90人だった。今年は過去のペースを上回って感染が流行する懸念も強まっている。
【livedoor】
鳥インフルエンザA(H7N9)、中国で死者53人超える
2017/02/15
当局の公式発表では、南部地区で鳥のA型インフルエンザウイルスの感染者は例年にくらべて急増。15年1月の83人、16年の同28人に対し、今年2月5日までに235人に達した。
省別で見ると、1月の感染者は江蘇省の感染者49人死者21人を筆頭に、浙江省は同感染者35人(死者11人)、安徽省は同20人(同11人)、湖南省は同24人(同5人)である。これらの省内の家畜市場は2月上旬からあいつぎ一時閉鎖となった。北京や上海ではそれぞれ1件の感染が報告されているという。
世界保健機関 (WHO)の統計では、過去4年間に中国の報告したH7N9感染者は計1000人以上で、うち39%が死亡した。
厚生労働省のHPによると、日本国内で発症は確認されていない。
主な感染ルートは鳥類やその排泄物などとの接触とされ、ヒトからヒトへの感染は確証されていない。症状は発熱のほか、咳、息切れ、重症の肺炎などの呼吸器障害がみられる。認可されているワクチンはまだなく、現状は主にタミフルを用いて治療している。
【大紀元】
中国で鳥インフル ヒト感染拡大、先月200人近く感染
2017/02/15
中国の国家衛生計画出産委員会の発表によりますと、中国で1月にH7N9型の鳥インフルエンザウイルスへの感染が確認された人は192人に上り、そのうち79人が死亡したということです。前の月と比べて感染者が倍近く、死者は4倍近くに上っていますが、当局は「鳥との接触で感染したもので、ヒトからヒトへの感染は確認されていない」としています。
首都・北京では2月に入って今シーズン初の感染者が確認されていて、今後、渡り鳥が北へ帰るのにあわせて感染がさらに拡大することが懸念されています。
【TBS NEWS】
中国 鳥インフルエンザで先月79人死亡
2017/02/15
養鶏場などでの鳥インフルエンザの感染が世界で広がる中、中国政府は、先月1か月間に、中国全土でH7N9型の鳥インフルエンザの感染者が192人確認され、79人が死亡したと発表しました。
中国の衛生当局によりますと、先月1か月間に、中国全土でH7N9型の鳥インフルエンザの感染者が192人確認され、79人が死亡しました。このうち、東部の江蘇省では、先月1か月間に49人が感染し、21人が死亡したということです。
中国では、H7N9型の鳥インフルエンザのヒトへの感染が続いていて、今月10日には、上海市で58歳の男性の感染が確認されています。
中国政府は去年12月以降、H7N9型の鳥インフルエンザのヒトへの感染が広がっているとして、生きた鳥を販売する市場の管理を強化するなど、対策に乗り出しています。
WHO=世界保健機関は旅行者に対し、鳥インフルエンザの感染が報告されている国の養鶏場や、生きた鳥を扱う市場などにできるかぎり近づかないよう呼びかけていますが、現時点では、渡航の制限などの対策の強化は求めていません。
また、日本の外務省は、中国で鳥インフルエンザのヒトへの感染が去年の同じ時期に比べて増加しているとして、外出する時は人混みをできるだけ避けて、人混みではマスクを着用することや、生きた鳥を扱う市場や鳥の飼育場への立ち入りは避けることなど、注意を呼びかけています。
H7N9型 どんなウイルス?
H7N9型の鳥インフルエンザウイルスは、2013年3月に中国でヒトへの感染が初めて報告されました。
WHO=世界保健機関によりますと、これまでに中国本土のほか香港やマレーシア、カナダなどで合わせて918人の感染者が報告されていて、このうち4割近くにあたる359人が死亡しているということです。
厚生労働省によりますと、このウイルスに感染した家畜やその排せつ物、それに死体や臓器などに濃厚に接触することによって、まれに感染することがありますが、ヒトからヒトへの持続的な感染は確認されていないということです。
また、これまでに海外で報告されたケースでは、多くの患者で発熱やせき、息切れに加え、重症の肺炎の症状が見られたということです。
一方、日本国内では、今回問題となっている鳥インフルエンザウイルスに感染した患者は報告されていないということで、厚生労働省では、患者の発生している地域に渡航する場合は、不用意に鳥類に近寄ったり触れたりせず、特に生きた鳥を販売している市場や食用に鳥を解体している場所などに立ち入らないなどの注意を呼びかけています。
専門家「ヒトからヒトの大規模感染ではない」
鳥インフルエンザの問題に詳しい、東京大学医科学研究所の河岡義裕教授は「H7N9型の鳥インフルエンザウイルスは、2013年に中国でヒトへの感染が初めて報告されたが、今流行しているウイルスにも変化は起きてはいない。感染したのは、病気のニワトリに接触したヒトと聞いており、懸念されるヒトからヒトへの大規模な感染がおきているわけではない」と指摘しています。
そのうえで「現時点では、日本国内でH7N9型の鳥インフルエンザウイルスの感染例の報告はなく、冷静な対応が大切だ。そのうえで、中国にいる日本人やこれから中国に渡航する人に関しては、ニワトリなど生きた家畜を扱う市場などに近づくことは避けるべきだ」と注意を呼びかけています。
【NHK】