NEWS新着情報

済州で鶏など1万羽を鳥インフル予防で殺処分

2017/06/05

済州道(チェジュド)で高病原性鳥インフルエンザの疑い例が発生した。農林畜産食品部は3日、済州道の地鶏飼育農家で死んだ地鶏から検出された鳥インフルエンザウイルスがH5N8型と確認されたと明らかにした。高病原性の有無はまだ確認されていない。済州道は近隣農家の鶏・鴨1万2790羽に対する予防的殺処分を進めた。また、該当の烏骨鶏を流通した全羅北道群山(チョンラブクド・クンサン)所在の農家にも殺処分作業に入った。李洛淵(イ・ナクヨン)首相はこの日関係官庁に徹底した初動防疫を指示した。(中央SUNDAY第534号)

【中央日報】

鳥インフル危機警報、「警戒」に引き上げ=韓国

2017/06/05

農林畜産食品部が済州市(チェジュシ)と全羅北道群山(チョンラブクド・クンサン)で鳥インフルエンザの疑い例が発見された中、鳥インフルエンザ危機警報を4日午前0時を期して「注意」から「警戒」段階に高めると明らかにした。

  危機警報段階は「関心」「注意」「警戒」「深刻」の4段階に区分される。

  危機警報段階が「警戒」段階に格上げされると、全国の市と道で鳥インフルエンザ防疫対策本部と状況室が稼動し、発生した市・道と隣接する市・道の主要道路に統制警戒所が運営される。また、全国の畜産農家の会合を控える措置などが取られる。

  韓国政府は昨年10月1日から運営してきた口蹄疫・鳥インフルエンザ特別防疫対策期間を先月31日に終了していた。危機警報段階が2日ぶりに再び「関心」から「警戒」に上方修正された。

  農林畜産食品部関係者は、「高病原性の有無がまだ確定してないが、先制的な防疫措置が必要とみた。鳥インフルエンザの早期終息のため畜産業界の積極的な協力を願いたい」と話した。

  これに先立ち2日に済州市の地鶏農家で飼育していた烏骨鶏8羽が相次いで死んでおり、鳥インフルエンザの疑いがあると報告が寄せられていた。

  農林水産食品部は調査の結果H5N8型の鳥インフルエンザウイルスと確認されたと3日に明らかにした。高病原性の有無は早ければ4日にも明らかになるとみられる。

【中央日報】

済州島で「鳥インフル」の疑い 精密検査へ

2017/06/05

済州島の農家が飼育している鶏が死亡し、 鳥インフルエンザの疑いがあるとして、
精密検査が行われています。
農林畜産食品部が3日明らかにしたところによりますと、済州島の農家から地鶏3羽が死亡したという通報があり、済州動物衛星試験所で簡易検査をしたところ、H5型鳥インフルエンザの遺伝子が確認されたということです。
現在、精密検査が行われていて、週明けの5日には高病原性鳥インフルエンザかどうか確認できるものとみられます。
韓国では去年11月に史上最悪の鳥インフルエンザが全国的に猛威を奮いましたが、ことし4月4日以降2か月あまりにわたって新たな発生はなく、政府は今月1日に危機警報を平常の水準に下方調整したばかりでした。

【KBS WOLLD Radio News】

貼るワクチン:マウス実験、インフルに効果 北大チーム

2017/05/30

皮膚に貼って使う新しいタイプのインフルエンザワクチンを北海道大などのチームが開発し、長崎市で開かれた日本臨床ウイルス学会で発表した。

 マウスを使った実験で注射より効果が高いことが確かめられ、新型インフルエンザとしての流行が懸念されるH5N1型の鳥インフルエンザウイルスにも効いたという。北大大学院獣医学研究院の迫田義博教授は「人間への活用を目指したい」としている。

貼るワクチンは、シートに長さ約0.5ミリの非常に細かな針が並んだ構造で、皮膚に貼り付けると針が溶けて、中のワクチンが体内に入る仕組み。

 チームはマウスを使い、毎年流行する季節性のA型インフルエンザとH5N1型で実験。マウスの背中にシートを5分間貼り付けた後にウイルスに感染させ、皮下注射でワクチンを投与した場合と効果を比較した。

 この結果、季節性とH5N1型のどちらも貼るワクチンを使ったマウスの生存率が皮下注射をおおむね上回った。注射より少ない量のワクチンでも効果があった。

 ワクチンに使った細かな針は富士フイルムが開発。北大と共同で今回の研究に取り組んでいる。

【毎日新聞】

WHO、次期事務局長にテドロス氏 元エチオピア保健相

2017/05/29

スイス・ジュネーブで開催中の世界保健機関(WHO)の年次総会で23日、事務局長選の投開票が行われ、テドロス・アダノム・ゲブレイエスス・元エチオピア保健相(52)が次期事務局長に選出された。アフリカからは初めて。チャン現事務局長の後任として今年7月1日に就任する。任期は5年。

 テドロス氏は契約書に署名した後、各国の代表団を前に「世界の半数の人しか医療にアクセスできない。これは改善しなくてはならない」と演説した。

 WHOによると、テドロス氏は現エリトリアのアスマラで1965年に生まれたエチオピア人。地元の大学で生物学の学士号をとった後、英ロンドン大で修士号、英ノッティンガム大で博士号を取得した。エチオピアで2005年から12年まで保健相を務め、来日した経験もある。

【朝日新聞】

中国で4月以降24人が鳥インフル感染 過去最大規模の流行 WHOが警戒

2017/05/23

昨秋以来、国内各地で相次いだ鳥インフルエンザの流行は、渡り鳥の季節が過ぎると同時に沈静化に向かっているが、中国では今年4月中旬以降、人間が鳥インフルエンザに感染するケースが24件にのぼったと世界保健機関(WHO)が明らかにした。

 

 中国では2016年10月以降、鳥インフルエンザウイルスに人間が感染するケースが急増。鳥インフルエンザA (H7N9)のヒトへの感染は、2013年3月に中国で最初に報告されて以来、過去4年間で1400人以上が感染しており、WHOは、今回の流行を過去最大規模とみなしている。

 

 中国の国家衛生・計画生育委員会(NHFPC)は今月初め、WHOに対し、4月14日から29日までの2週間あまりで、中国国内で鳥インフルエンザに感染した患者数は24人だったと報告。

 

 年齢は25歳から82歳までと幅広く、河北省7人、四川省6人など全土に及ぶ。24人の患者のうち9人が死亡、13人が深刻な肺炎で治療を続けており、19人は生きた鳥を扱う家禽市場で感染した可能性が高いという。

 

 WHOは今後も引き続き感染が拡大するおそれがあるとして、ウイルスで汚染された鳥との接触を最低限にとどめ、万が一触れた場合は、石鹸で頻繁に手を洗うよう呼びかけている。また、外国人旅行客に対しては、帰国後に肺炎や急性呼吸器不全などの症状がある場合は、ウイルス感染の可能性を疑って医療機関で診察を受けるよう推奨している。

【ハザードラボ】

エボラ流行再び?コンゴで19人感染 WHOが追跡調査へ ワクチンの備蓄開始

2017/05/18

顕微鏡で見たエボラウイルス(提供:NIAID米国立アレルギー・感染症研究所)
アフリカ中部のコンゴでは、先月22日以降、エボラ出血熱に感染した疑いのある患者数が19人に増えた。世界保健機関(WHO)の現地対策チームと保健省は現在、感染者と接触した可能性がある125人の追跡調査を急いでいる。

 

 エボラ出血熱をめぐっては、2014年以降、アフリカ西部のギニアやリベリア、シエラレオネの3カ国を中心に大規模な流行が続き、2万8000人以上が感染し、このうち1万1000人余りが死亡している。

 

 WHOは2016年3月、最後の感染者からウイルスの陽性反応が見られなくなったとして「公衆衛生上の緊急事態が去った」と流行の終了を宣言。それからちょうど1年が過ぎた先月22日、今度は中央アフリカのコンゴで39歳の男性が発症。

 

 この男性は鼻血や血尿、血便の症状で病院に運ばれた直後に死亡し、病院に運んだタクシーの運転手らも相次いで感染し、これまでに三人が死亡している。

 

 コンゴ保健省(DRC)は今月11日、5人の患者からエボラウイルスの陽性反応が確認されたと発表したが、その後も患者は増え続け、16日現在で感染の疑いが持たれている患者は19人に増えた。現在、さらなる感染拡大を防ぐためにWHOの対策チームが感染者と接触した可能性が高く、隔離する必要がある125人の追跡を続けている。

 

 コンゴでは、西アフリカでの流行とは別に1976年以降、病名の由来となったエボラ川流域で小規模な流行が繰り返し発生している。これまで起きた7回の流行は、いずれも人口が密集した大都市から遠く離れた地方での発生のため、感染者の数は計318人にとどまっていた。

 

 今回も、首都キンシャサから遠く離れた同国北部バ・ズエレ州での発生だが、公衆衛生の専門家は「大都市で感染が広まれば、2014年の爆発的流行が再燃するだろう」と警告。

 

 これを受けてビル・ゲイツ氏の財団が設立したスイスの慈善団体GAVIアライアンスは、大流行に備えて30万人分のエボラワクチンの緊急備蓄を決定した。製薬会社メルクが開発したワクチン「rVSV-ZEBOV」は、臨床試験によって一定の有効性が確認されており、2017年末までの承認を目指している。

【ハザードラボ 】

鳥インフルエンザほぼ終息 警戒レベルを通常に

2017/05/18

死んだ野鳥などから鳥インフルエンザウイルスが検出されたケースが今シーズンは200件余りと過去最多となりましたが、環境省は流行がほぼ終息したとして警戒レベルを通常に引き下げました。ただ、詳しい感染経路はわかっておらず、今後、分析を進めることにしています。

環境省によりますと、去年11月からことし3月末までの今シーズンは、死んだ野鳥やフンなどから高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたケースが22の都道府県で合わせて218件に上りました。

これは、過去最多だった平成22年10月から翌23年3月までのシーズンの62件に比べおよそ3.5倍に増えていて、都道府県別では、茨城県の62件が最も多く、次いで岩手県の20件、新潟県の19件などとなっています。

この影響で、全国の動物園で鳥の展示を休止するなどの動きが相次いだほか、死んだ野鳥から小動物が養鶏場にウイルスを運び、ニワトリに感染した疑いがあるケースも報告されました。

環境省は去年11月、警戒レベルを最も高い「3」に引き上げ監視体制を強化していましたが、渡り鳥の飛来が終盤を迎え、流行はほぼ終息したとして今月12日までに警戒レベルを通常の「1」に引き下げました。

今シーズンの詳しい感染経路はわかっていませんが、韓国の農場でも日本と同じ型のウイルスの感染が相次いだことから、今後、分析を進めることにしています。

【NHK】


ブラジル、ジカ熱の緊急事態宣言を解除 感染者95%減

2017/05/16

ブラジル政府は11日、ジカウイルスの感染拡大を受けて出していた緊急事態宣言を解除した。同国では2015年にジカウイルスが確認され、その後、世界的に感染の懸念が広がっていた。

 ブラジル保健省は声明で、世界保健機関WHOに対し「ジカウイルスの感染と小頭症の発症例が全国的に減少」したことを報告したと明らかにした。ジカ熱は、妊婦が感染すると胎児に「小頭症」と呼ばれる先天異常を引き起こす恐れがあると指摘されている。

 保健省によると、今年1月~4月のジカウイルス感染者は7911人で、前年同期の17万535人から95.3%急減した。

 WHOは昨年11月、ジカウイルスに関する国際的な緊急事態宣言を解除している。

 一方でブラジル保健省は、「緊急事態宣言の解除は、警戒や支援提供が終わることを意味するものではない」と慎重な姿勢を見せている。

【AFPBB News】

鳥インフル禍生き抜いたコブハクチョウ4カ月ぶりに戻る 兵庫・伊丹の池25匹うち20匹が感染死ぬ

2017/05/12

今年1月、鳥インフルエンザ禍に襲われた兵庫県伊丹市昆陽池の昆陽池公園の池に11日、生き残ったコブハクチョウが約4カ月ぶりに戻ってきた。一時は“絶滅”も危惧された同池のコブハクチョウ。この日、6羽が池に放たれ、水に浮かぶ元気な姿に、通りかかった市民らもホッとした様子で見守っていた。

 同池では、市が飼育していた25羽のうち20羽が高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N6亜型)に感染して死んだ。市は簡易検査で陰性だった5羽を野鳥からの接触を防ぐため、水路に網を張ったケージなどで飼育。4月20日に宝塚市内で捕獲された1羽も加わった。

 市は同公園への人の立ち入り制限が解除された3月中旬以降も経過観察を続けてきた。今月に入り、鳥インフルエンザの感染の可能性が低くなったと判断し、放鳥した。

【産経ニュース】

政府 卵輸入先の多方面化を推進

2017/05/12

去年暮れの鳥インフルエンザ発生の影響で卵の価格が高騰していることを受け、韓国政府がデンマークやタイなどから卵を輸入する方針を発表しました。
農林畜産食品部は10日、主要農食品の需給に関する検討会議を開き、 去年発生した鳥インフルエンザの影響で卵など一部の畜産食品とインスタントラーメン、鶏肉などの加工食品の価格が平年より高くなっていることを受け、早期に需給安定を図ることに最善を尽くす方針を決定しました。
なかでも、5月現在の卵の生産量が通常の需要の85%にとどまっており、卵の供給量を確保するための輸入運送費用の支援、輸入先の多方面化、国内生産基盤の早期回復などに重点を置く方針で、デンマーク、オランダ、タイなどから卵を輸入するための手続きなどを検討する予定だということです。
農林畜産食品部は、鳥インフルエンザが猛威を振るっていたことし1月にもアメリカ産の卵を輸入し、卵価格の安定に一定の効果を上げています。

【KBS WORLD Radio News】

偽卵でコブハクチョウ、コクチョウ繁殖抑制 水戸市の千波湖

2017/05/12

茨城県水戸市は昨冬の鳥インフルエンザの感染拡大で野鳥が大量死したことを受け、市内の千波湖などで、野生のコブハクチョウとコクチョウが抱いている卵を石膏(せっこう)でできた偽卵にすり替えて繁殖を抑える取り組みを4月から始めた。個体数を徐々に減らして市が管理できるようにするのが狙いだ。

 水戸市によると、コブハクチョウは昭和45年に滋賀県彦根市から、コクチョウは53年に山口県宇部市から贈られたもの。当初はつがい1組ずつだったが、繁殖が進み、野生化した。環境省によると、昨年11月には千波湖で約60羽の生息が確認されている。

 だが、昨年11月末、数キロ離れた水戸市の大塚池で、鳥インフルエンザウイルスに感染したオオハクチョウの死骸が見つかったのを皮切りに、次々と感染が拡大。今年1月末までに、市内で計56羽の野鳥が死んだ。

 市は数年かけて個体数を減らした上で足輪をつけて管理し、感染症の発生時に他の鳥から隔離するなどの方策を検討。これまでに、巣にある卵約40個を、石膏でできた大きさ10センチほどの偽卵に置き換えた。

中央水産研究所内水面研究センターの坪井潤一主任研究員によると、鳥類は温めている卵が巣から落ちるなどして数が減ると、元の数まで産み足そうとする習性を持つ。一方で偽卵にした場合、そのまま温め続け、新たに産むことはないという。放流したアユを食べてしまうカワウや、特定外来生物に指定されているカナダガンの駆除にも偽卵が使われた。

 市公園緑地課の上田航課長は「昨冬のような感染拡大を防ぐため、時間がかかっても適切な個体数にして管理できるようにしたい」と話した。

【産経ニュース】

マダニ 感染症で70代女性死亡 かまれた跡なく 長崎

2017/05/11

長崎県佐世保市は10日、マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に市内の70代女性が感染し、死亡したと発表した。

 市によると、女性は4月25日、発熱や食欲不振などを訴えて入院、5月初めに死亡した。マダニにかまれた痕は見つからなかったが、血液検査で感染が発覚した。

【毎日新聞】


中国人がこだわる春節の鶏料理 日本への鶏肉持ち込み、鳥インフルで不安

2017/05/11

ゴールデンウイークも相変わらず中国人観光客の話題は世界を賑わした。そんななか少し季節は過ぎてしまったが、春節に絡む話題をしておきたい。

 春節期に海外旅行に出かけた中国人観光客は約600万人。人気ナンバーワンのタイへは毎日100便以上も飛んだというから驚きだ。同時に世界各地でも中国の習慣である春節を祝うイベントが開催されたことも印象に残った。

 こうしたことを見ても中国の影響力は文化や習慣の点でも広がり始めていることが分かる。

 もちろん、交流の深まりによって相互理解が深まることはよいことだが、なかには警戒が必要なものもある。

 例えば、春節の時期に中国人がこだわる鶏料理で、どうしても生きた鶏を使おうとすることだ。食品安全では多くの問題を抱える中国では、偽装肉を避ける目的や鮮度の点からどうしても生きた鶏への需要が高くなってしまう。

 以前であれば問題になる話ではないが、鳥インフルエンザが猛威をふるっている昨今ではそうはいかない。とくに、人への感染が続いている中国では、こうしたことを繰り返すうちに爆発的感染力を発揮するウイルスが生まれてくる可能性も心配されるからだ。

 そんななか3月14日付『中国新聞ネット』は今年2月、H7N9型の鳥インフルエンザに感染して発病した患者が160人に達し、うち61人が死亡したと公表した。

 このところ中国発のニュースは安全保障に偏っていたので気が付かなかったが、すごい数字だ。

国家衛生計画生育委員会疾病予防コントロール局のまとめた『2017年2月全国法定伝染病疫情概況』がその根拠となっている。死亡率は約38%と高い。

 鳥インフルエンザH7N9は、2013年3月初めて、人への感染が中国からWHO(世界保健機関)への報告がなされた鳥インフルエンザだが、その後、毎年感染が拡大し続けている。

 人への感染はウイルスに感染した家禽(かきん)やその排泄(はいせつ)物、死体、または臓器などに濃厚な接触をすることで起きるとされている。

 そのため食肉として加工された状態から人が感染するというわけではないようだが、肉が輸入されてくると聞けば良い気持ちはしない。

 なかでも気になるのは個人がこっそり日本に持ち込むケースだ。

 3月中旬、農林水産省の動物検疫所と北海道大学が中国などからの渡航者が許可なく持ち込もうとした鶏肉から鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表し、ニュースとなった。

 これは鶏肉の話であり、また家禽への影響を問題視しているのだが、やはり気持ちは良くない。日本への鶏肉持ち込みの目的が何なのかは報じられていないが、国内で間に合わせてほしい。まあ、中国へ高級牛肉の密輸を行っている日本に言われたくないとの反論もあるかもしれないが、どっちもやめてほしいということだ。

【ZAKZAK】


ダニ媒介脳炎 野ネズミなどからウイルス 北大調査

2017/05/10

マダニにかまれることで感染する「ダニ媒介脳炎」の国内で初めての死亡例が去年、北海道で確認されたことを受けて、北海道大学の研究グループが調査したところ、札幌市内で捕獲された野ネズミなどのおよそ1割がウイルスに感染していたことがわかりました。国立感染症研究所によりますと、人口の多い都市の近郊で、このウイルスに感染した野生動物が確認されたのは初めてだということです。

夏休みにおける海外での感染症予防について

2017/05/09

海外では、デング熱やジカウイルス感染症をはじめとする蚊媒介感染症やMERSや狂犬病等の国内にはない動物由来感染症等さまざまな感染症が発生しています。夏休みを利用し、海外に行かれる予定の方に感染症予防の情報提供と注意喚起をし、また、国内(県内)に帰って来た際に、発熱、頭痛、発疹などの症状がでてきた場合、検疫所や保健所に相談し、医療機関に受診したいただくことをお勧めします。

~夏休みに海外に行かれる予定の方へ~

海外には国内にはない感染症がたくさんあります。海外で感染して帰宅してから発症してしまったら大変です。感染症の原因や感染経路を頭のすみに入れていただき、楽しい夏休みをお過ごしください。

〇蚊媒介感染症                                                                                                                              ジカウイルス感染症、デング熱、チクングニア熱、黄熱、マラリアなどが知られています。蚊がウイルスを人から人へ感染させますので、蚊に刺されないよう、長袖長ズボンの服を着て肌を露出しないようにしましょう。また、虫除けスプレーや蚊とり線香も積極的につかってください。

〇動物由来感染症 

ー狂犬病―

海外では犬だけではなく、猫、コウモリ、アライグマなどの動物に咬まれることで感染します。海外では、素性のわからない動物にむやみに近づかないようにしましょう。万が一、動物に咬まれた場合は、すぐに傷口をせっけんと水でよく洗い、できるだけ早く医療機関で傷の処置をしましょう。感染の恐れがある場合は、帰国時に必ず検疫所に相談してください。

―中東呼吸器症候群―  

中東諸国に旅行した際にヒトコブラクダに乗ったりすることがあると思います。   

【栃木県】

身近な鳥が感染源 死にも至るオウム病

2017/05/08

鳥から感染する「オウム病」にかかり、2人の妊産婦が死亡していたことが4月に明らかになった。オウム病による妊産婦の死亡報告は国内初だ。感染経路などの詳細は不明だが、妊産婦やその家族の中には不安を感じている人もいるようだ。オウム病とはどのような病気で、予防には何に注意したら良いのだろう。

熱やせき 病原菌は「クラミジア・シッタシ」

 オウム病は「クラミジア・シッタシ」(以下「C.シッタシ」)という細菌による感染症だ。C.シッタシは乾燥に強く、環境中で長期間、感染力を保つことが知られている。感染している鳥のフンなどに混じってC.シッタシが排出され、それが乾いて粉じんとなったものをヒトが吸い込むことで感染する。

 1~2週間の潜伏期間の後、急な発熱とせきで発症し、頭痛や筋肉痛を伴う。頑固なせき、粘ついたたんが出るなどの呼吸器症状があり、肺炎を引き起こすことも多い。初期の治療が不適切だと重症化して死に至ることがある。厚生労働省によると、現在の届け出制度が始まった1999年4月以降、2017年4月10日までに冒頭の妊産婦を含めて計388人の感染が報告され、そのうち8人が死亡している。

ウイルスのような性質の細菌

 国立感染症研究所の安藤秀二ウイルス第一部第五室長はC.シッタシについて、「ウイルスのような性質を持った特殊な細菌」と説明する。細菌は一般的に、適した環境になると自ら分裂して増殖する。しかし、C.シッタシはウイルスと同じように人や動物の細胞に寄生しないと増えることができない。

 C.シッタシはまず、感染した動物の細胞表面に取り付き、異物を取り込む細胞の働きを誘発して細胞内に入り込む。そして、動物の細胞のエネルギーを使って分裂・増殖する。約48~72時間かけて一つの細胞内で十分に増殖すると、細胞膜を壊して細胞外に飛び出す。その後さらに別の細胞表面に取り付いて、次々に増殖を繰り返す。ヒトへ感染した場合は、まず鼻やのどの上気道の細胞で増殖し、だんだんと気管や肺の下気道へと感染を進めて行く。

感染源は鳥

 オウム病の感染源は鳥と考えていい。ヘラジカの出産に携わった川崎市の動物園の職員5人が発症した例があるが、これは極めてまれな例だ。また、ヒトからヒトへの感染については、海外での報告例はあるが、医学的に証明されたものはない。感染研などのまとめでは、国内で報告のあったヒトへの感染例の約60%がペットに多いオウム・インコ類からの感染だ。ハトを含めたその他の鳥が20%、感染源が不明な例も約20%ある。鳥類臨床研究会によると、オウム・インコ類のC.シッタシ保菌率は、ボウシインコ10.8%▽ラブバード6.2%▽オカメインコ3.8%▽セキセイインコ2.7%▽ヨウム1.7%--という。

不顕性感染の鳥も菌を排出

 妊産婦の死亡例が報じられた後、東京都江東区の森下小鳥病院を、セキセイインコを連れた初老の夫婦が訪れた。対応した寄崎まりを獣医師に、夫婦は「家族に妊婦がいるので不安で、どうしたらいいでしょうか」と相談した。セキセイインコにオウム病の症状は出ていなかったが、感染しているにもかかわらず症状の出ない「不顕性感染」でC.シッタシを排出している可能性もある。とにかく検査をすることにした。

 鳥がオウム病に感染しているかどうかは、フンと血液を混ぜた検体を検査機関に送ると2~3週間で結果が出る。不顕性感染も多く、その場合はC.シッタシが排出されたりやんだりするため、フンは5~10日分が必要だ。

 夫婦には鳥との正しい接し方、万一感染していた場合の対処方法などを説明し、5日分のフンを持って後日、再来院するように伝えた。

 鳥がオウム病を発症すると、体温を保つために羽を立てて膨らんで動かなくなったり、食欲不振、嘔吐(おうと)や下痢、結膜炎や鼻汁が出たりする。悪化すると、肺炎を起こして苦しいために大きく体を動かして呼吸をしたり、肝障害を起こすことでフンのうち通常は白いおしっこの部分が黄色や緑色になったりするなどの症状が出る。

 治療にはテトラサイクリン系かマクロライド系のヒト用の抗菌薬を鳥の体に合わせて約45日間飲ませる。ただ、C.シッタシが細胞内に潜伏していると抗菌薬の効力が及ばず、体外にも排出されない。このため、症状がなくなりC.シッタシの排出が止まっても、完全に鳥の体内からC.シッタシがいなくなったかどうかは分からない。寄崎獣医師は、年に1~2回は検査を受けることを勧める。

感染率の高いドバト 野鳥にも注意

 オウム病の感染源となるのはペットの鳥だけではない。14年2月下旬~3月上旬、川崎市内の社会福祉施設でオウム病の集団発生があった。入所者と職員の計12人が発熱し、そのうち6人が肺炎を発症した。肺炎患者4人の、のどの粘膜などからC.シッタシが検出された。感染源は施設の換気扇フードに巣を作ったドバトだった。そのフンからも同じ遺伝子配列のC.シッタシが検出された。ドバトの保菌率は20%ともいわれる。

 寄崎獣医師は「家の周りでドバトが巣を作るなどしていたら、注意が必要だ。また、ドバトに限らず、鳥のフンがたくさん落ちているような所には近寄らない方がいい」と注意する。

治療や予防方法は?

 ヒトがオウム病にかかってしまった場合、治療にはテトラサイクリン系やマクロライド系、ニューキノロン系の抗菌薬が有効だ。妊婦や子供にはテトラサイクリン系やニューキノロン系は副作用の懸念があり使用できないが、マクロライド系は使える。一方で、一般に肺炎を起こすことで知られる肺炎球菌や黄色ブドウ球菌などに使うβラクタム系の抗菌薬は効かない。

 ここ数年のオウム病の年間報告数は全国で10例未満。オウム病は症状だけでは診断がつきにくく、医師がオウム病を疑わない可能性もある。安藤室長は「オウム病は治せる病気だが、治療が遅れると、重症肺炎になったり、呼吸器で増えたC.シッタシが血中に流れ出て全身に回り多臓器不全になったりするおそれがある。きちんと対応しないと死亡することもある」と指摘する。寄崎獣医師は「鳥を飼っている人で高熱や呼吸器症状が出た場合は、必ず医師に鳥を飼っていることを伝えてほしい」と強調する。

 また、鳥を飼うときの注意点について寄崎獣医師は、C.シッタシを含んだフンが乾いて飛散しないうちに、こまめに掃除をする▽換気をしっかりする▽一緒に食事をしたり、口移しで餌を与えたり、キスをしたり、布団に上げたりするような濃厚接触は避ける▽鳥に触ったり世話をしたりした後は必ず手を洗う--ことを挙げる。これらは、免疫能が低下している妊産婦や高齢者などに限らず、健康な大人も子供も同じだ。

 安藤室長は「オウム病をむやみに怖がるのではなく、感染や重症化のリスクを減らすために、どういう病気なのかを知り、鳥との適切な付き合い方を知ることが大切だ」と話す。

【毎日新聞】



マカオ、生きた食用家禽類の取引全面禁止へ…鳥インフルエンザ防疫対策

2017/05/01

マカオ政府民政総署による記者会見

マカオ政府民政総署は4月28日に記者会見を開き、今年(2017年)5月1日から生きた家禽類の取引、販売を全面禁止すると発表した。

マカオでは、昨年2月から今年2月にかけて、卸売市場内で鳥インフルエンザウイルスに感染した食用家禽類が5回にわたって見つかったほか、マカオで初めて人へのH7N9型鳥インフルエンザウイルスの感染事案が確認されており、抜本的な防疫対策として決定されたもの。

今後、マカオ市場における食用家禽類はすべて輸入の冷凍物となる。

なお、民政総署では、これまで生きた食用家禽類を取り扱ってきた事業者に対するサポートを行う意向も示した。

【マカオ新聞】

中国中心に鳥インフルエンザH7N9のヒト感染が続く。 家禽類との接触は避けて、外務省が海外安全情報

2017/04/21

中国を中心に鳥インフルエンザH7N9ウイルスのヒト感染が続いていることから、外務省は4月18日、海外安全情報を発表。発生地域へ渡航あるいは滞在する場合は、生きた鳥を扱うライブバード・マーケットや家禽飼育場に立ち寄らないよう呼び掛けている。

【日経メディカル】

外務省、中国鳥インフル注意呼びかけ

2017/04/21

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外務省は18日、中国での鳥インフルエンザについて注意を呼びかけるスポット情報を発表した。1~3月、中国国内で前年同期比約7倍の187人の死亡を確認している。

月別の中国での感染者報告数は1月が192例(前年同月28例)、うち死亡79人(5人)、2月が160例(29例)、61人(15人)、3月が96例(17例)、47人(7人)と感染者も死者も大幅に増加。死者は毎月二桁にのせている。

外務省は中国、香港、マカオへの渡航者に対し、生きた鳥を扱う市場や家禽飼育場への立ち入りを避ける、こまめに手を洗うなどの対策をとるよう呼びかけている。

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