NEWS新着情報

鳥インフル検査6養鶏場で開始

2015/01/14

長門市で発生した高病原性鳥インフルエンザについて、県は12日、発生養鶏場から半径3キロ圏内の移動制限区域内にある6養鶏場で、新たな感染の有無を調べる清浄性確認検査を始めた。

 清浄性確認検査では、県職員が各養鶏場に立ち入り調査をし、異常はなかった。また、山口市の中部家畜保健衛生所でウイルス検査なども開始し、16日にも結果が判明する予定。全て陰性なら、同日中に発生養鶏場から半径3~10キロ圏の搬出制限区域を解除する。その後も新たな感染が確認されなければ、23日午前0時に移動制限区域も解除する。

 長門市の養鶏場では昨年12月30日、鳥インフルエンザウイルスが確認された。発生養鶏場の鶏約3万2800羽の殺処分や消毒作業は、今月1日までに終了している。

【YOMIURI ONLINE】

レアアースめぐる「馬鹿げた局面」・・・終わりにしなければならない=中国メディア

2015/01/14

 中国政府がこのほどレアアースの輸出割当枠を撤廃すると発表したことについて、中国選礦技術網は8日、中国が世界のレアアース需要量の90%以上を生産するという馬鹿げた局面は終わりにしなければならないと主張する記事を掲載した。

 記事は、中国でレアアースの輸出割当枠が撤廃されることで、今後は輸出契約をもとに申請を行うだけでレアアースの輸出が可能になると紹介したうえで、割当制度の撤廃には中国国内だけでなく、海外においても賛否両論が起きたと伝えた。

 さらに、中国がレアアース割当制度を撤廃した理由について、「直接的な理由は世界貿易機関(WTO)の規則に則るため」と指摘する一方、中国の輸出割当制度は規則違反としたWTOによる認定は「日米欧の要求に迎合したものであり、公平さと妥当性を欠く内容だった」と不満をあらわにした。

 また記事は、「WTOによる規則違反との認定に対し、中国は責任ある回答を示した」としつつも、中国はWTO加盟国の一員として今後も世界各国に資源を提供するが、「自国の資源は自国で管理するということを知らしめるべきだ」と主張。

 さらに、中国のレアアース埋蔵量は世界全体の3分の1に過ぎず、そのような国が世界の需要量の90%以上を生産するという馬鹿げた局面は終わりにしなければならないと主張し、中国は今後、道理の通らない要求を受け入れるべきではないと論じた。(

【Searchina】

WHO、地中海東部沿岸諸国でのエボラ拡大について警告

2015/01/14

 WHO・世界保健機関が、地中海東部沿岸諸国でのエボラ出血熱の拡大について警告を発しました。

 ニュースサイト、アルヤウムサーベアが12日月曜WHOの地中海事務所の関係者の話として伝えたところによりますと、地中海東部沿岸諸国は、エボラウイルスの感染拡大対策のための完全な準備を整えていないということです。

 この関係者は、エジプト・カイロで記者会見を行い、「地中海東部沿岸の18カ国でのWHOの調査で、これらの国は、エボラ出血熱の感染拡大を予防するために必要な計画を有していないことが分かっている」としました。また、この地域でMERSコロナウイルスが広まった理由の一つも、計画と準備態勢の不足だったと述べました。エボラ出血熱により、現在までおよそ8200人が死亡しています。死亡者が最も多かった国は、リベリア、シエラレオネ、ギニアです。

【IRIB WORLD SERVICE】

インフルエンザ年末年始は推定139万人、拡大ペースは鈍化、沖縄で最も多い

2015/01/14

インフルエンザの1週間当たりの医療機関への推計受診者数はおよそ139万人となった。前週は推計約138万人でこのところ倍増ペースで増えていたが、伸びは鈍化した。

 厚生労働省傘下の国立感染症研究所は26日、「インフルエンザ流行レベルマップ」を更新。2014年12月29日から2015年1月4日までの2015年第1週目の報告を公表した。

【Medエッジ】

沖縄、福岡、滋賀がワースト3

 国立感染症研究所では、全国の約5000の医療機関で、インフルエンザの発生状況を定点観測している。

 今回の報告によると、インフルエンザの1医療機関当たりの感染者の人数は、前週2014年第52週の26.63人から減少して、21.46人となった。倍増を超える伸びが続いていたが、増加傾向は止まった。

 主要な流行地域としては、最も大きな流行は沖縄県となった。前週の21.72人から倍増を超える伸びを見せて48.74人となった。続いて福岡県の44.24人、滋賀県の44.04人が続き、最も大きな流行地域となっている。

 あとは岐阜県の42.15人、秋田県の41.87人、香川県の38.79人、岩手県の34.28人、長崎県の31.96人、大分県の31.41人、福島県の30.91人と続いている。このところ全国47都道府県で前週の報告数よりも増えていたが、23都道府県で前週よりも減少していた。

20代が最も多く

 国立感染症研究所では、保健所単位で「警報」「注意報」を出す。狭い地域の流行を反映している。警報を出している地域は、1道1都2府36県に広がっている。前週は1道1都2府29県。流行地域の広がりは出ているようだ。注意報を出しているのは1道1都2府41県だ。

 同研究所の推定では、全国の定点観測対象の医療機関以外を含めた推計受診者数は139万人となった。前週の138万人から1万人の増加となった。

 年齢別では、20代が前週の約13万人から約25万人とほぼ倍に増えて最も多くなった。続いて30代が約21万人、40代が約19万人と続き成人での感染者が目立っていたようだ。

 2014年の第36週以降に医療機関を受診した人は推定約418万人になった。

 いったん感染拡大は落ち着いてはいるが、2015年第2週以降は会社や学校が始まるので、引き続き、感染予防には気をつけたい。

台湾中南部で鳥インフルエンザH5N8型初確認される

2015/01/14

台湾農業委員会は、11日午後に台湾中南部の嘉義県でH5N8型鳥インフルエンザウイルスを確認したと発表しました。台湾でのH5N8型鳥インフルエンザウイルスの確認ははじめて。数日前に、台湾南部の屏東県周辺10数カ所で、H5N2型鳥インフルエンザの発生により、家禽の異常な死亡率が確認されていました。そのため、台湾との取引がある企業や、すでに鳥インフルエンザウイルスによる被害が発生している九州の畜産農家や厚生労働省は事態を慎重に見守っています。

鳥インフルエンザウイルスの蔓延について、政府や畜産業者が神経をとがらせているのは、食肉用・採卵用の鶏へのダメージだけではありません。

鳥インフルエンザウイルスは、感染を繰り返すうちに、亜株と呼ばれる遺伝子が変化したウイルスが生まれます。一般的に、変異した鳥インフルエンザウイルスは、毒性が強くなることが知られています。また、鳥から人間へ、そして、人から人へ感染する「新型インフルエンザウイルス」に変化すると考えられています。

いったん新型インフルエンザウイルスが広がると、莫大な数の患者が発生します。かつて「スペイン風邪」と呼ばれた新型インフルエンザの世界的流行が起きました。正確な統計データは諸説あるようですが、感染者6億人、死亡者は4000万人~6000万人とも言われています。

厚生労働省や国立感染症研究所をはじめとした医療行政機関は、農林水産省などの畜産にかかわる省庁と連絡を取りながら、新型インフルエンザの発生について、目を光らせてきました。その一つの指標になるのが、H5N8型亜株ウイルスの出現だとされています。このウイルスの発生によって、新型インフルエンザの発生をさらに強く意識しなければならないとされています。

今回の台湾でのH5N8型鳥インフルエンザウイルスの発生は、畜産への被害だけでなく、新型インフルエンザの発生についても考える必要がありそうですね。

【ガジェット通信】

インフルエンザ患者数が倍増 首都圏、例年より早いペースで流行

2014/12/22

厚生労働省は19日、全国約5千カ所の医療機関から8~14日に報告されたインフルエンザの患者数が7・38人と前週から倍増したと発表した。全都道府県で前週より患者が増えており、首都圏では1医療機関当たり10人以上と例年より速いペースで流行している。流行のピークは例年1~2月。

 国立感染症研究所によると、8~14日に全国の医療機関を受診した患者は約34万人と推計され、前週(約16万人)から倍増した。

 都道府県別では、埼玉(18・8人)▽岩手(15・78人)▽北海道(14・26人)▽奈良(14・15人)▽神奈川(12・52人)▽千葉(10・93人)▽東京(10・15人)▽福島(10・12人)-の順で、8都道県で10人を超えた。また、小学校などを中心に1400施設が休校や学年閉鎖などとなり、昨年同期(84施設)を大きく上回っている。

 流行しているのはA香港型で、高齢者は重症化しやすい。厚労省は「これから学校が冬休みに入るため流行はいったん収まり、1月になって再び流行する恐れが高い」とみており、手洗いやうがいなどの感染予防対策を呼びかけている。

【産経ニュース】

中国で初、開発中のエボラ熱ワクチンが臨床試験段階に

2014/12/22

 中国人民解放軍の医学研究機関、軍事医学科学院は18日、同院生物工程研究所の陳薇氏のチームが開発中のエボラ出血熱ワクチンが国と軍の審査を受け、臨床試験に入ることを承認されたと明らかにした。今月から臨床試験を行う。人民日報海外版が19日伝えた。

臨床試験に入るエボラ熱ワクチンは中国で初めて。世界では米国、カナダの例に次ぐ3例目となる。

【Focus-Asia】

宮崎)鳥インフルの対応 宮崎大・三沢尚明教授に聞く

2014/12/22

 高病原性鳥インフルエンザは何が原因で発生し、農家や消費者はどう対応すればいいのか。宮崎大産業動物防疫リサーチセンター長の三沢尚明教授(57)=獣医公衆衛生学=に聞いた。

 ――延岡市北川町の養鶏場での感染原因は

 H5N8亜型なので朝鮮半島を経由した渡り鳥が運んできた可能性が高い。カモ類はすべてではないが、もともと鳥インフルのウイルスを持っている。それがふんなどを通じて他の水鳥や鶏に入り、変異を起こして高病原性になる。

【朝日新聞デジタル】

RSウイルスにレンサ球菌咽頭炎 風邪症状の感染症が大流行

2014/12/22

せきやのどの痛みなど風邪に似た症状を引き起こす感染症がこの冬、猛威をふるっている。

特に、過去最大の流行となっているのが、乳幼児がかかりやすい「RSウイルス感染症」だ。国立感染症研究所によると、12月1〜7日の1週間で全国の小児科から報告された患者数は6851人。前週より1000人以上増え、統計を取り始めた2003年以降の最多を更新し続けている。

報告数が最も多かったのは、北海道の529人。続いて、大阪府421人、東京都415人、埼玉県383人、愛知県337人などとなり、都市部を中心に流行が拡大傾向にある。

RSウイルス感染症は、患者の7割を1歳未満の乳幼児が占める。長引く風邪は赤ちゃんの体力消耗を起こし、肺炎など重篤化するケースもあるという。

また、のどの痛みや炎症を起こす「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」も、12月1〜7日に8894人の患者数が報告され、医療機関あたりでは2.83人に。過去10年と比べても、この時期としては最も高く、突出している。都道府県別では、北海道5.65人、福岡県5.25人、岩手県4.90人の順となっている。

さらに、通常は夏場に流行する「咽頭結膜熱(プール熱)」は、昨年に続いて冬の流行を迎えている。患者数は7週連続で増加し、12月1〜7日の医療機関あたりの患者数は0.62人。過去10年と比べると昨年に次ぐ高水準となっている。

人混みに出かける機会も増える年の瀬、流行情報をチェックし、子供も大人もマスクの装着や帰宅時のうがい、手洗いなどの対策がますます重要になりそうだ。

【ハザードラボ】

エボラ出血熱 死者7千人突破 WHO

2014/12/22

世界保健機関(WHO)は20日までに、エボラ熱の感染による西アフリカ3カ国での死者が19日時点で7373人に上り、7千人を突破したことを明らかにした。感染者(疑い例)も1万9031人に増え、2万人に迫っている。

 死者の内訳はシエラレオネで2477人、リベリアで2111人、ギニアで1550人。前回の17日時点の集計から死者が473人、感染者が462人増加しているが、WHOは3カ国での新たな感染の発生のペースには歯止めがかかりつつあるとの見方を示している。

【産経ニュース】

ツルのねぐらの水からAIウイルス

2014/12/16

 国内の野鳥からH5N8亜型の高病原性鳥インフルエンザ(AI)が4県(島根県、千葉県、鳥取県、鹿児島県)が相次いで確認されているが、国内最大のツルの飛来地である鹿児島県出水市で、衰弱したマナヅル1羽が回収され、鹿児島大学の確定検査で29日にH5N8亜型の高病原性鳥インフルエンザが確認された件(本紙前号既報)に関連し、12月1日には、鹿児島大学でツルのねぐらの水を採取して、遺伝子検査を実施したところ、12月5日にH5N8亜型遺伝子が検出されたことが確認された。
 このほか、兵庫県南あわじ市でアイガモ2羽の死骸が回収され、1日に簡易検査を実施したところ1羽から陽性反応が出たため、鳥取大学で確定検査を行なっている。11月26日に東京都大田区で回収されたホシハジロの確定検査は陰性であった。

カナダから生きた家きんの輸入停止

 農林水産省は12月3日、カナダ南西部、ブリティッシュ・コロンビア州の七面鳥とブロイラー農場で鳥インフルエンザ(H5亜型)の発生が確認されたため、二国間の条件に基づき、英国でAIが発生したため、ブリティッシュ・コロンビア州から生きた家きん、カナダ全土からは家きん肉などの輸入を停止した。
 ただ、これまでは同州からの生きた家きんの輸入実績はない。

【鶏鳴新聞2014.12.15】

エボラ出血熱、感染者1万8千人超 死者は6548人

2014/12/12

 世界保健機関(WHO)は11日、西アフリカで大流行中のエボラ出血熱の疑い例も含む感染者と死者数のデータを更新し、それぞれ1万8152人と6548人に達した。

 国別では、シエラレオネが感染者8014人で死者1857人。リベリアが感染者7765人で死者3222人。ギニアが感染者2339人で死者1454人。マリは感染者8人で死者6人。米国は感染者4人で死者1人。

 すでに終息が宣言された国々では、ナイジェリアが感染者20人と死者8人、スペインおよびセネガルがそれぞれ感染者1人。

【朝日新聞デジタル】

インフルエンザ流行期に A香港型を検出

2014/12/12

 兵庫県は11日、定点調査している県内197の医療機関で、12月1~7日の1機関当たりのインフルエンザ患者が1・91人となり、流行の目安となる1人を上回ったと発表した。昨年度よりも約3週間早く、前週の0・99人から倍近くに増えた。

 県内17カ所の健康福祉事務所(保健所)のうち、14カ所で1人以上の報告があった。管内別では、明石(5・64人)▽洲本(3・75人)▽伊丹(3・17人)▽加古川(2・79人)▽中播磨(2・50人)▽宝塚(2・00人)の順に多かった。

 県立健康生活科学研究所によると、これまでに県内の患者から検出したインフルエンザウイルスは全てA香港型だった。

 幼稚園や小中学校の学級・学年閉鎖も増えており、今月1~7日では19校園(前週は5校園)。神戸市や阪神間、東播磨、西播磨、淡路で報告された。

 今年は全国的にも既に約3週間早く流行入りしており、県疾病対策課は「例年は1~2月ごろのピークに向かって増え続ける。予防接種を受け、手洗いやうがいなどの徹底が重要」と強調。ワクチンは接種後、抗体ができるまでに約2週間かかるといい、早めの対応を呼び掛けている。

【神戸新聞NEXT】

インフルエンザ流行期に、紋別保健所管内でも発生

2014/12/12

今年もインフルエンザの流行期がやってきた。北海道感染症情報センターによると11月30日までの1週間(第48週)に道内でインフルエンザと診断された患者数は、1医療機関あたり1・85人と、流行開始の目安となる1・00人を超えた。紋別保健所管内では遠軽町を中心に流行が始まっていて、学級閉鎖になる学校も出始めている。紋別市での流行開始も時間の問題となっている。

 紋別保健所管内での患者報告数は2・00人。道内では深川が10・67人で、唯一の注意報レベル。このほか八雲が9・67人で、注意報となる10人に迫っている。帯広も6・42人と高く、学級閉鎖も3校5学級と道内保健所管内で最多となっている。

 道内における流行開始時期は、昨年の第47週より1週遅いが、2011年と12年の第51週に比べると3週早い。なお新型インフルエンザが大流行した09年は年間を通して患者数が多く、1医療機関あたり患者数が1人を下回ったのは第24~34週(6月8日~8月23日)のみだった。

 インフルエンザはウイルスによる感染症であり、厚生労働省では予防策として①流行前のワクチン接種②咳エチケット(飛沫感染対策)③外出後の手洗い等④適度な湿度の保持⑤十分な休養とバランスのとれた栄養摂取⑥人混みや繁華街への外出を控える、などの励行を呼びかけている。

【北海民友新聞社】

強毒性鳥インフル今季2羽目 出水のツル、養鶏農家警戒強める

2014/12/12

 鹿児島県は10日、国内最大のツル越冬地の出水市で見つかったナベヅル1羽の死骸から鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出ていた問題で、鹿児島大の確定検査の結果、ウイルスは強毒性の「高病原性」と判明したと発表した。出水市でツルから高病原性のウイルスが確認されたのは、11月23日に衰弱した状態で発見されたマナヅルに続いて今季2羽目。いずれも「H5N8亜型」だった。

 新たに感染が確定したツルは成鳥で、同市荒崎地区の餌場で今月7日、死んでいるのが見つかった。餌場にはツルに食べさせる小麦がまかれ、カモなどの野鳥も寄ってくる。2羽とは別に6日、ウイルスが確認された「ねぐら」からは西に約250メートルの地点だった。

 県は10日、餌場から半径3キロ圏を「監視区域」に設定。養鶏場などに注意を呼び掛けている。これまでに区域内の養鶏場や、越冬地の他のツルに異常は確認されていないという。

 越冬地の周辺は国内有数の養鶏地帯で、市や養鶏農家は2羽目の「高病原性」の発生に警戒を強めた。市は既に越冬地周辺の道路26カ所に消毒ポイントを設置し、市内の公共施設の出入り口には消毒マットを置いている。11日朝には防災行政無線で、死んだ鳥や排せつ物に素手で触れないことや消毒作業への協力をあらためて呼び掛ける。

 養鶏農家15戸でつくる赤鶏農協の田下豊組合長(58)は「一帯にはウイルスという爆弾がいっぱい落とされている。鶏舎への侵入を絶対許さない態勢を継続するしかない」と強調した。

=2014/12/10 西日本新聞=

2014年12月09日更新 鳥インフルエンザA(H5N1)に感染した患者の発生状況について (更新7)

2014/12/12

 世界保健機関(WHO)の情報によりますと、2003年から2014年12月4日までに鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスに感染したと確定診断された患者は、公式の報告で16か国から676人となっています。このうち398人が死亡しています。

 WHOは、2014年10月2日の最終更新日以降、エジプトから報告された鳥インフルエンザA(H5N15人の)死亡例を含む8人の確定診断患者が新たに発生したとの報告を受けました。

 患者は全て2014年11月に発症しています。6人はMenia(ミニヤー)県から、残る2人は隣接するBeni Sueff(ベニ スエフ)県とAssiut(アシュート)県から報告されました。これらの患者のうち、子ども2人は生存・回復、大人5人は死亡、残る女性ひとりは現在も重篤な容態となっています。2歳の子どもは30歳女性の調査から感染が判明しました。二人は裏庭にいた病気の家きんとの接触がありました。このような散発症例の発生や小規模な集団での発生が起きることは、鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスが家きんの間で流行していることが知られているため予期外のことではありません。エジプトから11月に報告された鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスの検査確定症例は、これまでで最大の数でした。予備的な検査の結果では、以前に報告された症例からの分離株と今回の症例からの分離されたウイルス株の比較では(遺伝配列に)変化は認められませんでした。疫学とウイルス学の2つの観点からの調査が、ヒトと動物の両方で進められています。

 家きんの間でインフルエンザウイルスが流行している時、特に家で飼育されている家きんが感染し、(ウイルスで)汚染された環境に曝されている人がいる時には、散発症例や小規模な集団、特に家族、での発生の可能性は十分にあります。ヒトでの感染は稀な発生にとどまっており、現在のところ、このインフルエンザA(H5N1)ウイルスは人と人との間では容易に感染するとは見られていません。このように、このウイルスが地域レベルから拡大するリスクは依然として低いままです。

 患者が発生している地域に滞在する方は、鳥がたくさんいる場所で鳥に直接触ったり、病気の鳥や死んだ鳥に近寄ったりしないようにしましょう。

【厚生労働省検疫所】

RSウイルス患者、2週連続最多更新

2014/12/12

乳幼児の重い肺炎や気管支炎などの原因となるRSウイルスの流行が、北海道や埼玉、東京などで広がり、11月下旬の1週間あたりの患者数が9日、過去最多を更新した。

 国立感染症研究所によると、小児科がある全国約3000医療機関が報告した患者数は11月24~30日で5495人に達し、過去最多となった前週の5151人を超えた。

 RSウイルスは、感染者のせきやくしゃみなどの飛まつや鼻汁などを吸い込んだり、付着した手で口や鼻などに触れたりして感染する。年長の子どもや健康な大人の大半は、鼻水や軽い喉の痛みなど普通の風邪の症状で治まる。

 だが、6か月未満の乳児が感染すると肺炎や気管支炎などを起こしやすい。ぜんそくの持病がある高齢者も重症化する恐れがある。昨年は全体で16人が亡くなっている。

 有効な治療薬はないが、早産児や先天性の心臓病などの持病のある子どもは命に関わる危険性が高く、重症化を防ぐ抗体薬の注射が保険で認められている。

(2014年12月10日 読売新聞)

“鳥インフル”エジプトで死者、欧州でも相次ぎ確認

2014/11/19

エジプトで鳥インフルエンザに感染した女性が17日、死亡しました。また、ヨーロッパでは、オランダとイギリスの農場で、ニワトリやアヒルから鳥インフルエンザが相次いで確認されました。

 エジプト保健省によりますと、17日、感染力の強い高病原性鳥インフルエンザH5N1型に感染したニワトリと接触し、鳥インフルエンザに感染した女性(19)が死亡しました。エジプトでの鳥インフルエンザによる死者は今年に入って2人目です。

 一方、オランダ中部では16日、養鶏場で飼育されていたニワトリからH5N8型が検出されたため、オランダ政府は今後3日間、国内全域で鳥や卵などの移動を禁止する措置をとりました。

 また、イギリス中部ヨークシャーにあるアヒル農場でも16日、鳥インフルエンザが確認され、アヒル6000羽が殺処分される予定です。

 WHO=世界保健機関は、家きん類への感染が拡大するとヒトへの感染が散発的に起こることもあるとしていますが、ヒトからヒトへの感染の可能性は低いとしています。

【TBS News】

カモ農場で高病原性鳥インフル確認 感染拡大か=韓国

2014/11/18

韓国全羅北道・金堤市のカモ農場で15日検出された鳥インフルエンザが高病原性であることが確認された。全羅北道が17日発表した。

 同道によると、農林畜産検疫本部の精密検査の結果、同農場で発生した高病原性鳥インフルエンザは「H5N8」型と確認された。農場は7日に高病原性鳥インフルエンザに感染したことが確認された同市の別のカモ農場から600メートル程度の距離にある。

 同道は鳥インフルエンザ発生の届出があった15日に同農場のカモ約1万羽を殺処分する一方、同農場から3キロ以内にあるカモ農場2カ所に対し、検査を実施した。

【金堤聯合ニュース】

都内の野鳥、初の鳥インフル検出…強毒性検査

2014/11/18

環境省と東京都は17日、江東区で回収した野鳥のホシハジロの死骸からA型の鳥インフルエンザの陽性反応が出たと発表した。

 動物衛生研究所で強毒性の高病原性かどうかを調べている。都によると、都内の野鳥から鳥インフルエンザウイルスが検出されたのは初めて。

 発表によると、死骸は13日に都に回収され、遺伝子検査で陽性と判明した。周囲の野鳥からウイルスは検出されなかったが、同省は回収場所から半径10キロを野鳥監視重点区域に指定し、監視を強化している。ホシハジロはカモの一種で、ヨーロッパやシベリア南部で繁殖。冬になると日本を含むアジアに飛来し、湖や河川で越冬するという。

【YOMIYURI ONLINE】